
Android 16の目玉機能、対応機種は一部のみ
Androidユーザー待望の「バッテリーの状態」メニューが、Android 16 Beta 3でついに登場しました。しかし、この新機能を利用できるのはPixel 9シリーズとPixel 8aのみで、Pixel 8、Pixel 8 Proを含む旧モデルは対象外であることが判明しました。

この決定についてGoogleは、「製品上の制限」が理由だと説明していますが、具体的な技術的背景は明かされていません。
iPhoneではすでに標準機能、Pixelではようやく実現へ
スマートフォンのバッテリー劣化を簡単に確認できる「バッテリーの状態」機能は、iPhoneでは長らく標準機能として搭載されてきました。iOS 11.3のアップデート(2017年)では、2014年発売のiPhone 6ですらこの機能が追加されています。
一方、GoogleはAndroid 14 QPR2 Beta 2(2023年12月リリース)頃からこの機能の開発に着手しており、ようやくAndroid 16 Beta 3で一般ユーザーが使える形になりました。
しかし、リリース初期からPixel 9シリーズやPixel 8aでは利用できるものの、Pixel 8やPixel 8 Proでは報告例がなく、多くのユーザーが対応機種を疑問視していました。
Googleが正式に旧モデル対象外を明言
こうした不安に対し、GoogleはIssue Tracker上で正式にコメントを発表。「Pixel 8aおよびPixel 9シリーズ(9 Pro Foldを含む)のみサポートする」と明言し、それ以外のモデルでは「製品上の制限により提供できない」と回答しました。ステータスも「修正予定なし(対応不可能)」とされています。
これにより、現時点ではPixel 9シリーズおよびPixel 8aを除くすべてのPixel端末が、新しいバッテリー診断機能の対象外となることが確定しました。
Pixel 8およびPixel 8 Proは2023年10月に発売されたばかりであり、ハードウェアの新しさを考えれば、この対応には落胆の声も少なくありません。
古いPixelユーザーは代替手段を探すしかない?
Androidの他社メーカーの中には独自のUIでバッテリー診断機能を取り入れている例もありますが、やはり最新機種のみが対象で、旧モデルにはあまり配慮がないのが実情です。
今回、Googleも例外ではなく、発売からわずか一年しか経っていないフラッグシップモデルを切り捨てた格好となりました。正式版Android 16のリリースに伴い、Pixel 9シリーズとPixel 8aでの対応が進められる予定ですが、旧端末ユーザーは、バッテリーの状態を確認するためにサードパーティ製アプリや修理業者の診断サービスなど、別の手段を探す必要がありそうです。