OPPO Reno 14 Proが初搭載へ――MediaTek、最新ハイエンドチップセット「Dimensity 8450」を発表

MediaTekは2025年6月20日、インドで開催された「Dimensity Summit」において、最新の5G対応フラッグシップ向けチップセット「Dimensity 8450」を正式に発表しました。この新型チップは、前世代のDimensity 8350の後継モデルであり、パフォーマンス・省電力性・AI機能のいずれにおいても大幅な進化を遂げています。なお、インド市場ではOPPO Reno 14 Proが初の搭載モデルとして登場する予定です。

オールビッグコア構成で高性能と省電力を両立

Dimensity 8450の最大の特長は、8つすべてのCPUコアにARM Cortex-A725を採用した「オールビッグコア構成」。これにより、ピーク性能を大きく引き上げながらも、電力効率を改善し、特にゲーミングなど高負荷な場面でも快適な操作性を実現します。GPUにはMali-G720 MC7が組み合わされ、グラフィック性能も強化されています。

MediaTekによれば、本チップは競合製品に比べて約30%高速かつ省電力だとされており、今後のフラッグシップスマートフォンにおける主要選択肢となりそうです。

強化されたAIとカメラ体験

新たに搭載された「Dimensity Agentic AI Engine(DAE)」は、生成AIの進化に対応し、主要な大規模言語モデル(LLM)、小規模言語モデル(SLM)、マルチモーダルモデル(LMM)などを幅広くサポートします。加えて、AI処理を担うNPU 880は、リアルタイムなカメラ処理やAI撮影支援機能の向上に貢献します。

さらに、Imagiq 1080 ISPにより、ゼロラグHDRや100% PDAFに対応。QPDリモザイクによるセンサー内ズームも可能で、スマートフォンのカメラ体験を一段と引き上げています。動画撮影ではマルチフレームEISエンジンにより、4K/60fps HDR(HLG)に対応。また、ライブ配信時にはLive Broadcast Boosterが顔の認識精度を向上させつつ、従来比で約7%の消費電力削減を実現します。

5G接続・高リフレッシュレート対応ディスプレイにも対応

通信面では、最大3キャリアキャリアアグリゲーション(3CC-CA)に対応した5G-Aモデムを内蔵し、理論値で最大5.17Gbpsの通信速度を実現。ディスプレイは最大WQHD+解像度/144Hzリフレッシュレートに加え、デュアルスクリーン表示にも対応しています。

OPPOが世界初搭載、次世代Kシリーズへの採用も示唆

OPPOはDimensity 8450を世界で初めて採用するメーカーとなり、OPPO Reno 14 Proがその初搭載機種となる予定です。さらに、OPPOの別ラインであるKシリーズの次期モデルにも同チップが搭載される見込みですが、現時点では詳細は明かされていません。

新たなDimensity 8450は、AI処理・ゲーム性能・映像体験・通信性能といったあらゆる面でスマートフォンの進化をけん引する存在になりそうです。今後の実機登場とそのパフォーマンスに注目が集まります。

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