先日発売されたGoogleの最新Pixelスマホ「Pixel 8a」。
Tensor G3と搭載した同モデルですが、先日、当サイトではこのPixel 8aとPixel 8ではGeekbench上での性能に大きな差はない、という件についてお伝えしました。
しかし今回、Androdi Authorityがこれとは少し異なる情報を伝えていることが明らかになりました。
単発ベンチマークスコアではPixel 8aはPixel 8に劣る?
まず、以下はPixel 8a、Pixel 8、Pixel 8 Pro、Pixel 7aのGeekbench 6におけるCPUベンチマークスコアを比較したグラフ。
ご覧のように、Pixel 8aはPixel 8やPixel 8 Proと比べて8%前後スコアが低くなっているのが分かります。
そして以下は日々のアクティビティに基づく動作性能をテストする「PCMark Work 3.0」の結果ですが、こちらではPixel 8aの性能はPixel 8どころか、前モデルのPixel 7aより劣るという結果に。
Pixel 8aは、Pixel 8および8 Proとはわずかに異なるバージョンのG3を使用していると言われており、チップ内部のシリコンダイは同一ですが、プラスチックパッケージが通常のG3がFOPLP(Fan-Out Panel Level Packaging)を採用しているのに対し、8aのG3はIPoP(Integrated Package on Package)を採用。
これはPixle 7シリーズのTensor G2でも同様で、このためaシリーズは無印/Proモデルに比べて若干性能が劣ると言われています。
そしてこのPixel 8aとPixel 8/8 Proの性能差はこのチップセットの違いに依る可能性が高そうです。
性能の「持久力」ではPixel 8aは優秀
ところが、端末に高負荷をかけた状態での性能安定性をテストする「Wild Life Stree Test」だと少し様子が違います。
ご覧のように、テスト開始時のPixel 8a、8、8 Proのスコアはほとんど変わりませんが、10回目くらいからPixel 8aとPixel 8に差が開き始めます。
そして20回目のスコアではPixel 8aのスコアはPixel 8よりも20%程度高くなっています。
これはPixel 8はPixel 8aよりも高負荷がかかった状態でのスロットリングがかかりやすいためと考えられ、その原因はおそらく放熱性能の違いが大きいと思われます。
よって、Pixel 8aは単純な単発での動作速度ではPixel 8に劣りますが、長時間のゲームなど、長い間負荷がかかる動作ではPixel 8よりも優れている、とも言えそうです。
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