
Appleが開発中とされる折りたたみ型iPhone「iPhone Fold(仮称)」の製造コストに関する最新情報が明らかになりました。当初の予想よりもやや低価格で登場する可能性がある一方で、依然としてiPhone史上最も高価なモデルとなる見通しです。
製造コストはGalaxy Z Fold SEを下回る見込み
米投資会社UBSの調査結果をもとにしたPhoneArenaの報道によると、Appleの折りたたみiPhoneの製造コスト(BOM)はおよそ759ドルとされ、これはSamsungのGalaxy Z Fold SEの790ドルよりも約4%安価とのことです。
このコスト削減の背景には、SoC(プロセッサ)、カメラモジュール、メモリの構成でコストを抑えている点があると見られています。これにより、販売価格も多少下がる可能性があるものの、それでも1,800〜2,000ドル前後(約28万〜31万円)と、iPhoneシリーズで最も高額なモデルになる見通しです。なお、これまでの予想では2,100〜2,300ドルとの見方が主流でした。
ディスプレイや外装の部品サプライヤーも判明
ディスプレイにはSamsungが主要サプライヤーとして関与し、LGが一部を受注する可能性もあると報じられています。また、筐体にはチタン素材を使用し、ヒンジ部には液体金属を採用。それらの部品は**Lens Technology、Amphenol、Hon Hai(Foxconn)**といった企業から供給されると見られています。
デザインは「iPhone 13 mini × iPad mini」?
これまでのリーク情報によると、iPhone FoldはiPhone 13 miniとiPad miniのデザイン要素を融合したような外観になる可能性があります。アスペクト比は14.1:10とやや横長で、Oppo Find N2や初代Pixel Foldに近いフォルムを採用するとも言われています。
内側の折りたたみディスプレイは、Samsung製の7.58インチ・2,713×1,920ピクセルのパネルを搭載する見込みです。
Appleはこれまでに折りたたみ型iPhoneについて公式情報を一切公開しておらず、今回の情報も確定事項ではありません。ただし、複数のサプライチェーン情報が一致しつつあることから、プロジェクトが着実に進行している可能性は高いと見られています。仮に2026年内に製品化されれば、Appleにとって初のフォルダブルデバイスとなり、スマートフォン市場に新たな風を吹き込む存在となるかもしれません。