ソニーの最新コンパクトフラッグシップ、Xperia 5 IV。
国内では先日、2022年秋冬ラインナップの一つとしてドコモ、au、ソフトバンク、そして今回は楽天モバイルからもリリースされました。
そんなXperia 5 IV、サイズが小型化、そして望遠カメラにペリスコープカメラが搭載されていないといった違いはあるものの、基本的にはXperia 1 IVの兄弟モデルという位置づけで、大きなスペック上の違いはありません。
しかしこのXperia 5 IVとXperia 1 IV、国内ユーザーの評価ではすでにかなり大きな差が出ていることが判明しました。
Xperia 5 IVと1 IVのユーザー評価(価格.com)
以下はXperia 5 IVの10月27日時点での評価:
そして以下はXperia 1 IVの評価:
満足度評価ではXperia 5 IVはほとんどが「4」か「3」なのに対し、Xperia 1 IVでは「1」および「2」の評価が全体の半分近くを占めています。
また、項目別評価を見てもすべての項目でXperia 5 IVの方が高評価。
「携帯性」についてはサイズの問題なので仕方のない部分がありますが、「レスポンス」や「バッテリー」、そして「カメラ」の評価においてはかなり大きな差が出ています。
まだXperia 5 IVは発売間もないので評価数は少なく、今後変化する可能性は十分にありますが、それでも発売当初のXperia 1 IVとはすでに大きな差がついているという印象。
また、ペリスコープ望遠カメラを搭載し、ハード的には優れているはずのXperia 1 IVのカメラ評価が5 IVに劣っているというのも意外です。
ただ、Xperia 1 IVでは撮影した画質の評価、というよりも発熱によってカメラアプリが使えなくなる、といった機能制限の報告が多く、むしろこれがこのカメラ評価に出ているのではないかと思わワれます。
Xperia 1/5シリーズ史上最大の評価差
ちなみに過去のXperia 1/5シリーズの価格.comにおける満足度評価を比較すると:
Xperia 1 シリーズ | Xperia 5 シリーズ | |
初代 | 4.15 | 4.12 |
II | 4.20 | 4.33 |
III | 4.07 | 4.11 |
IV | 3.01 | 4.28 |
過去のXperia 1/5シリーズは総じて「4」以上の評価で、「1」と「5」の各世代の差は誤差の範囲と言っても過言ではありません。
が、なぜか今年の「IV」ではかなり大きな差がでており、これはXperia 5 IVが高評価なのではなく、明らかにXperia 1 IVが低評価であることが原因となっています。
評価の差は放熱システムの差?
過去にXperia 5 IVは1 IVと比べて平均的なベンチマーク性能が高く、また、安定している、という件についてお伝えしました。
また、少し前にはXperia 5 IVのグラファイトシートは前モデルから37%も面積が大きくなっている、という件もお伝えしており、おそらくこれがXperia 1 IVよりもXperia 5 IVの方が発熱による弊害が少ない理由だと思われます。
そしてさらにこの放熱システムの差が間接的に今回のような評価の差につながっているように思えます。
リリースタイミングも関係?
もちろん、季節要因もあると思います。
というのも、Xperia 1 IVがリリースされたのは初夏で、その後ユーザー数の増加とともに気温もグングン上昇。
これにともないXperia 1 IVでは発熱によるカメラをはじめとする動作制限や機能障害が多数報告されました。
一方、Xperia 5 IVが発売された10月はかなり涼しくなっており、実際、夏と比べるとXperia 1 IVでの発熱問題の報告も一気に少なくなりました。
こういった点を考えると、発熱問題が起こりやすいハイエンド向けチップセットを搭載した機種を夏にリリース、というのは評価の面では不利なのかもしれませんね。
となると、最新チップセットを搭載したフラッグシップというのは春先か秋以降にリリース、というのがタイミング的には一番有利なのかもしれません。
ソース:価格.com
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