
ソニーがミッドレンジ最新モデル「Xperia 10 VII」に採用したスピーカー構造について、公式Xアカウントで技術的な解説を行いました。すでに10月前半に発売された本機ですが、従来のXperia 10シリーズでは採用されていなかった“スピーカーユニットの密閉構造”がポイントとなっています。
■ スピーカーユニットを筐体内で独立させる新設計
Xが投稿した解説画像では、スピーカーを本体内部にそのまま組み込む一般的な構造と、密閉したユニットとして独立させた構造の比較が示されています。

従来のようにユニットがむき出しのままだと、音の振動が本体内部に伝わり、共振や余計な振動が混ざることで“こもり感”が発生しやすいとされています。
一方、10 VIIではスピーカーを専用の筐体で囲うことで、
- 内部への不要な音の伝達を防ぐ
- 本体の振動を抑える
- 濁りの少ないクリアな音を再現
といった効果が得られると説明しています。
■ フロントステレオの没入感も向上
Xperila 10 VIIは前面ステレオスピーカーを採用しており、密閉ユニット化との組み合わせで、ミッドレンジ機ながら「没入感のある音」を実現したとソニーはアピールしています。
実際、レビューでもスピーカーの聞き取りやすさ、動画視聴時の音の定位などが高く評価されており、エントリー機との差別化要素のひとつとなっています。
■ ミドルレンジでも音へのこだわり
これまで、音響面の強化はフラッグシップ寄りのXperiaで語られることが多い印象でしたが、10 VIIではミドルクラスでも“体感できる改良”が行われています。
イヤホンを使わなくても音が聴きやすいスマホを求めるユーザーにとって、魅力的なアップデートと言えそうです。
