
フィリピンを直撃した台風25号「カルマエギ」がもたらした甚大な被害の中で、ある住民がシェアした体験談が注目を集めています。
それは、人の命の強さ、そして現代のスマートフォンの耐久性を象徴する、信じがたい「生還」の物語でした。
■ 壊滅的な被害の中で見つかった“泥の中のスマホ”
フィリピン・セブ州マンダウエ市に住むユーザーが、掲示板サイトReddit(r/iphone)で投稿した内容によると、台風による洪水で自宅が流され、命からがら避難したといいます。その際、愛用していたiPhone 17 Pro Maxも濁流にのまれ、行方不明になりました。

3日後、体調が回復してから自宅跡に戻ったところ、泥の中からそのスマートフォンを発見。
恐る恐る洗浄して充電ケーブルを接続すると、なんと問題なく電源が入り、通常通り動作したというのです。
■ ケースは“気休め”レベル、それでも生き延びた理由
投稿者によると、iPhoneは「CARE by PanzerGlass Samba Vanilla」というケースに入っていたものの、このケースが泥水の中でどれほど機能したかは不明です。
iPhone 17 Pro Maxは防水・防塵規格のIP68に対応しており、水深1.5メートルで最大30分間の耐水性能を備えています。
ただし、実際にはその条件を超えても生き残る例があることが今回の出来事で改めて証明されました。
この耐久性には偶然の要素も大きいとはいえ、アップルの設計品質を示す象徴的なエピソードといえるでしょう。
■ 「命が助かったことが何より」 それでも広がる“奇跡のスマホ”談
この出来事に対し、Redditでは「生きて帰れて本当によかった」と命を気遣うコメントが多数寄せられました。
一方で、「この話をアップルが公式に取り上げるのでは?」という声も上がっています。
過去には、サムスンが氷の中から救出されたGalaxy S23 Ultraの“生還”を宣伝に活用した例もあり、今回のiPhoneも話題性は十分です。
もっとも、ユーザー本人にとってはデバイスよりも、自身が助かったことのほうが何より大切だったと語っています。

