クアルコム、次期「Snapdragon 8 Elite Gen 6」に通常版とPro版を用意かネーミングはさらに複雑に

クアルコムのフラッグシップSoCに、また新たな「ややこしさ」が加わりそうです。中国の有力リーカー Digital Chat Station氏の情報によると、来年登場予定の「Snapdragon 8 Elite Gen 6」は、通常モデルに加え、上位の「Pro」モデルが存在するとのことです。

「本当の後継」はPro版?

現行のSnapdragon 8 Elite Gen 5の後継にあたるのは「8 Elite Gen 6 Pro」とされ、無印のGen 6は性能を少し抑えた仕様になる模様です。
つまりシリーズ上の“最上位”はProが担い、無印は近い構成ながらコストを抑えたバリエーションという位置付けになる可能性が高いとみられています。

迷走する名称、さらに混乱へ

クアルコムの命名はここ数年で大きく変化してきました。
2022年に「Snapdragon 8 Gen 1」で世代表記をスタートし、翌年にはGen 2、さらにGen 3と続きましたが、2024年には突然「Snapdragon 8 Elite」へ刷新。
ところが2025年には「Snapdragon 8 Elite Gen 5」という形に変更され、再び“Gen”が復活しています。

さらにややこしいのは、今年中に「Snapdragon 8 Gen 5」という“サブフラッグシップ”も登場するといわれている点です。そこに新たに「Pro」が加わることで、ラインアップはさらに複雑になることが避けられません。

Gen 6/Gen 6 Proの特徴

リーク情報によれば、Snapdragon 8 Elite Gen 6とPro版はいずれもTSMCの次世代「N2P」プロセスで製造され、クアルコム独自設計の第3世代CPUを搭載。
CPU構成は2+3+3の8コアで、クロックチューニングやキャッシュ構成が鍵になりそうです。

両者の差はGPU性能が中心となり、メモリ周りではPro版のみ次世代規格「LPDDR6」に対応する見込み。ハイエンドスマートフォンの差別化ポイントが、さらに明確になる可能性があります。

価格はさらに上昇? 2027年のフラッグシップにも影響か

別の情報筋では、先進プロセスと高速メモリの導入によって製造コストが上がり、2026〜2027年の最上位スマートフォンの価格がさらに上昇する可能性も指摘されています。値上げ傾向が続くハイエンド市場に、また新たな悩みのタネが増えそうです。

高性能化が進む一方で、複雑になる製品ラインと高まる価格。次世代Snapdragonを採用する各メーカーが、どうラインアップを整理し、価格帯を調整していくのか注目されます。

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