Appleが今月開催した新製品発表会で発表された「iPhone 17 Pro」では、ついに長年の噂となっていたベイパーチャンバーが搭載されました。スマートフォンの冷却技術として注目されてきたこの仕組みですが、具体的にどう働いているのかご存じない方も多いのではないでしょうか。
Appleの説明によるベイパーチャンバーの構造
Appleのグローバルマーケティング担当上級副社長、グレッグ・ジョズウィアック氏によると、iPhone 17 Proのベイパーチャンバーには純水が密閉されており、アルミニウム製の筐体にレーザー溶接されています。この水が気化・凝縮を繰り返すことで効率的に熱を移動させ、プロセッサなどの主要部品から熱を逃がす仕組みです。結果として高いパフォーマンスを長時間維持でき、発熱をアルミボディ全体で分散・放出する設計になっています。
外部検証と技術解説動画も登場
仕組みをより詳しく知りたいユーザー向けに、YouTubeチャンネル「Know Art」がベイパーチャンバーの製造工程や動作原理を紹介する動画を公開しています。この動画はAppleの工場ではなく競合メーカーのものを取材したものですが、構造や働きはAppleが説明した内容と非常に近く、理解の助けになる内容です。
リーク情報とも一致
さらに、発表の数週間前にはリーカーのMajin Bu氏がiPhone用とされるベイパーチャンバー部品の写真を公開しており、今回Appleが発表会で示した実物に酷似していることも確認されています。
iPhoneシリーズに初めて採用されたベイパーチャンバーは、これまで課題とされてきた発熱問題を軽減しつつ、持続的な性能を引き出すための重要な技術となりそうです。ユーザー体験にどれほど影響を与えるのか、今後の実機レビューにも注目が集まります。
