Pixel 9/Pixel 10で通話中の“スピーカー切り替えが効かない”不具合 Googleは「修正予定なし」

Google純正の通話アプリ「Google電話」で、多くのPixelユーザーが利用するスピーカー切り替えの反応が遅れたり、まったく動作しない不具合が、Pixel 9シリーズ以降で確認されています。残念ながら、Googleはこの問題を「修正しない」と判断したことが分かりました。

Pixel 10でも改善せず、最大2秒のラグが発生

Pixel 10 Pro XLのユーザーがGoogleのサポートコミュニティで報告した内容によると、通話中にスピーカーボタンをタップしても反応がなく、何度もタップしないと切り替わらない状態が続いているとのことです。切り替えが行われるまで最大2秒ほど遅れることもあり、ユーザー体験としてはかなりストレスの大きい不具合といえます。

例えば、周囲に聞かれたくない場面でスピーカーをオフにしようとしても反応せず、会話内容が周りに漏れてしまうケースもあり得ます。Android 16の安定版、最新のQPR2 Beta 3.2でも状況は変わっていません。

原因はアプリ側? 通知トグルなら問題なしとの報告も

興味深いのは、通知バーに表示されるスピーカー切り替えトグルを使うと正常に反応するという点です。これは、端末やOSではなく、Google電話アプリ側に問題がある可能性を示唆しています。実際、古いバージョンに戻すと改善したという声も出ています。

今年5月にはPixel 9 Proのユーザーから、同様の「ボタンを押してもすぐにスピーカーがオンにならない」という報告があがっていました。

Google「修正予定なし」→ユーザーは困惑

不具合はIssue Trackerにも登録されていましたが、10月20日付でGoogleは次のように最終回答を掲載しました。

「Status: Won’t Fix(Infeasible)」――修正予定なし

さらに、「十分な情報がないためクローズします。症状が続く場合は、新しいIssueを作成してください」と記載。多くのユーザーが困っている中での“打ち切り”に、SNSでは不満の声が上がっています。

回避策は「通知トグル」か「別アプリ」

現状、確実に動作するのは通知バーのスピーカー切り替えボタン。あるいは、Google電話アプリ自体を使わず、別の通話アプリを使うという手段もあります。

高級モデルでこの仕様は厳しい?

Pixel 9/10シリーズはGoogleのフラッグシップモデルであり、通話機能は基本中の基本。しかもスピーカー切り替えは多くの人が日常的に使う機能だけに、「修正しない」という判断はユーザーにとって大きな失望と受け取られそうです。

今後、Googleが方針を覆す可能性もゼロではありませんが、現時点では改善予定なし。Pixelでスピーカーフォンを多用するユーザーには悩ましい状況が続きそうです。

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