
ソニーがYouTubeの公式チャンネル「Sony | Xperia Repair」にて、最新フラッグシップモデル Xperia 1 VII の修理ガイド動画を初めて公開しました。これまで同社は公式に端末分解や修理方法を案内してこなかったため、今回の動きは注目を集めています。
EUの「修理する権利」が背景に?
欧州連合(EU)では、消費者や独立系修理業者が製品をより容易に修理できるよう義務付ける「修理する権利」に関する規制を導入しています。今回の動画公開は、そうした規制への対応の一環である可能性が高いと見られます。
動画の内容

動画では、Xperia 1 VII のディスプレイ交換手順が詳細に解説されています。具体的には、
- 吸盤や専用のオープニングピックを使ってディスプレイを取り外す方法
- バッテリーやBtoBコネクタの扱い方
- 粘着テープやグラファイトシートの貼り付け手順 など、専門的な工程が順序立てて説明されています。

一方で、動画の説明文には「感電や火災、けがのリスクを避けるため、資格を持たない者が修理を試みるべきではない」と注意書きがあり、実際の修理はプロに依頼することが強く推奨されています。

自社チャンネルの再ブランド化
公開元となったYouTubeチャンネルは、かつての「Sony Xperia」公式チャンネルを再ブランド化したもので、今回の動画を皮切りに今後も修理関連コンテンツを発信していくとみられます。これは、アップルやサムスンといった大手メーカーが同様に修理ガイドや純正部品の提供を強化している流れに沿ったものとも言えるでしょう。
今後の展開に注目
ソニーが今後どこまで修理情報や部品提供を広げていくのかは未知数ですが、ユーザーや修理業者にとっては歓迎すべき一歩です。EUの規制をきっかけに、日本を含む他の市場でも同様の取り組みが広がるのか、注目が集まります。