
オンラインの安全対策として定番となったVPN。しかし今月、Googleが「一部のVPNアプリはむしろ危険」と警告を出したことで、状況が大きく変わりつつあります。
正規VPNを装った偽アプリが増加
VPNは通信を暗号化し、IPアドレスを隠すことでプライバシーを守る便利なツールです。ただ、この仕組みを悪用し、人気VPNの“そっくりアプリ”を装ったマルウェアが増えているとGoogleが明らかにしました。
偽アプリは巧妙な広告やSNS、時事ネタを利用した誘導でユーザーをだまし、インストールさせようとします。見た目は本物のVPNアプリとほぼ同じため、初めてVPNを使う人ほど狙われやすい状況です。
インストール後は“ほぼ乗っ取り状態”に
Googleによると、これらのニセVPNアプリは端末に侵入すると深刻な被害をもたらします。
- 金融情報の盗難:銀行アプリや暗号資産ウォレットの認証情報を抜き取る
- 遠隔操作:攻撃者がスマホをリモート操作できる状態に
- 個人情報の収集:メッセージ内容や閲覧履歴などを根こそぎ送信
米国サイバーセキュリティ庁(CISA)も「無料VPNには近づかないこと」と強く注意喚起しています。
Googleが推奨する“確実な対策”
Googleは不審アプリの検出に機械学習を使い、対策を強化しています。ただし、ユーザー側の設定も非常に重要です。
とくに同社が強調しているのが以下の点です。
- Google Play プロテクトを常にオンにする
不審な挙動や危険な権限要求を自動でブロック - 外部サイトやメッセージのリンクからアプリを入れない
正規ストア以外のルートで広がる被害が多数 - 無料VPNの利用は避ける
金銭目的の偽アプリが最も多いジャンルとされるため
安全なVPN利用のために
VPNは適切に選べば強力なプライバシー保護ツールですが、偽アプリをインストールしてしまうと“セキュリティ対策のつもりが逆に危険を招く”という笑えない事態になりかねません。
Google Play プロテクトを有効にし、信頼できる開発元のVPNを選ぶことが、いま最も重要な対策となっています。
