Pixel 9aのカメラ性能、DXOMARKが厳しめ評価を発表 ― ノイズやボケ表現に課題

Googleの新型スマートフォン「Pixel 9a」について、カメラ性能の専門評価サイトDXOMARKがレビュー結果を公開しました。Pixelシリーズといえば、価格帯にかかわらずカメラ性能に定評がありますが、今回の評価結果はやや意外な内容となっています。

カメラ評価は全体で33位に

DXOMARKによると、Pixel 9aのカメラスコアは総合143ポイント。これは同サイトのランキングで33位という位置づけで、Huaweiの旧フラッグシップ「P50 Pro」と並ぶ評価です。参考までに、Samsungの最新ハイエンドモデル「Galaxy S24 Ultra」は32位、「Pixel 9 Pro Fold」は35位にランクインしています。

ちなみに、現時点での1位はHuaweiの「Pura 70 Ultra」、2位が「Pixel 9 Pro XL」、3位がHONORの「Magic6 Pro」となっており、上位は激戦状態です。

評価されたポイントと指摘された弱点\

Pixel 9aは、写真部門で150ポイント、動画部門では137ポイントを獲得しましたが、全体的にノイズの多さとボケ表現の不自然さがマイナス評価に繋がったようです。

ポジティブな評価(Pros)

  • 露出の精度とハイライトの保持性能が高い
  • ホワイトバランスが自然で、色再現も良好
  • 明るい環境や室内での細部描写、マクロ撮影に強み

ネガティブな評価(Cons)

  • 暗所でのディテール表現に欠ける
  • 複数枚連写時のダイナミックレンジが不安定
  • ノイズ処理のばらつきが目立つ
  • ボケ撮影時の奥行き推定に不自然なアーティファクトが発生

こうした指摘から、カメラに関しては一部のシーンで「価格相応以下」とも言える仕上がりになっている印象です。

なぜ画質が低下?小型化されたメインカメラセンサー

興味深いのは、Pixel 9aでは前モデル「Pixel 8a」よりも小型のメインカメラセンサーが採用されている点です。この変更が直接的に画質の低下につながっている可能性があります。Googleはコスト削減や筐体設計の都合など、複合的な理由からこの選択をしたと考えられますが、Pixelシリーズに高い期待を寄せるファンからすると少々残念な部分かもしれません。

国内販売モデルへの影響は不明

今回の評価はあくまで海外モデルを対象としたものであり、日本国内で発売されるモデルが同一の仕様となるかは明らかにされていません。今後の日本市場向け発表や実機レビューに注目が集まります。

Pixel 9aは価格帯的にはミドルレンジモデルに位置しますが、Googleブランドへの信頼感もあり、ユーザーの期待値は高めです。カメラ性能に厳しい目が向けられる中で、どこまでその期待に応えられるかが注目されます。

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