
中国のXiaomi。今年は国内市場に対してかなり気合を入れているという印象で、最新チップセット、Snapdragon 8 Elite搭載モデルだけでもすでにXiaomi 15 Ultra、Xiaomi 15、POCO X7 Ultraと3機種も展開しています。
このうち、Xiaomi 15 Ultraについてはプレミアムフラッグシップモデルなので別格ですが、比較的価格、スペックが近いのがPOCO X7 Ultra(99,980円~)とXiaomi 15(123,000円~)。というわけで今回はシャオミが日本市場で展開する最新モデル、POCO X7 UltraとXiaomi 15を比較し、それぞれの特徴と約23,000円の価格差が妥当かについて検討します。
1. スペック比較
項目 | POCO X7 Ultra | Xiaomi 15 |
---|---|---|
価格 | 99,980円~ | 123,000円~ |
プロセッサ | Snapdragon 8 Elite | Snapdragon 8 Elite |
メモリとストレージ | 12GB+256GB / 16GB+512GB (LPDDR5X, UFS 4.1) | 12GB+256GB / 12GB+512GB (LPDDR5X, UFS 4.0) |
ディスプレイ | 6.67インチ WQHD+ AMOLED (3200×1440, 526ppi) | 6.36インチ CrystalRes AMOLED (2670×1200, 460ppi) |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 1~120Hz (可変) |
輝度 | ピーク3200nits | ピーク3200nits |
メインカメラ | 5000万画素 (OIS) | 5000万画素 (OIS) |
望遠カメラ | 5000万画素 (OIS, 60mm) | 5000万画素 (OIS, 60mm) |
超広角カメラ | 3200万画素 | 5000万画素 |
ビデオ撮影 | 8K 24fps, 4K 60fps | 8K 30fps, 4K 60fps |
フロントカメラ | 3200万画素 | 3200万画素 |
バッテリー | 5300mAh, 120W充電 | 5240mAh, 90W充電 |
重量 | 212g | 191g (ブラック) |
その他の特徴 | 画面内超音波指紋センサー、Wi-Fi 7対応 | Leicaカメラチューニング、可変リフレッシュレート |
2. スペックと価格差の妥当性
1. ディスプレイの違い POCO X7 UltraはWQHD+解像度の6.67インチAMOLEDを搭載しており、細かいディテールの表示に優れます。一方、Xiaomi 15は2670×1200の6.36インチAMOLEDを採用しており、わずかに解像度が低いものの可変リフレッシュレート(1~120Hz)に対応し、バッテリー消費の最適化が可能です。ディスプレイ性能では、より高解像度なPOCO X7 Ultraが優位です。
2. カメラ性能 両モデルとも5000万画素のメインカメラと望遠カメラを搭載していますが、Xiaomi 15はLeicaのチューニングが施されており、より自然な色味や光の表現が可能です。また、Xiaomi 15は超広角カメラも5000万画素であり、POCO X7 Ultraの3200万画素と比較すると優れています。カメラ性能を重視する場合はXiaomi 15が魅力的です。
3. バッテリーと充電速度 POCO X7 Ultraは5300mAhのバッテリーを搭載し、120Wの高速充電に対応しています。一方、Xiaomi 15は5240mAhのバッテリーと90Wの充電となっており、充電速度ではPOCO X7 Ultraが勝ります。ただし、バッテリー持ちはディスプレイやソフトウェアの最適化にも影響を受けるため、体感差はそれほど大きくない可能性があります。
4. その他の特徴 POCO X7 Ultraは、Wi-Fi 7対応や超音波指紋センサーを搭載している点が特徴的です。一方、Xiaomi 15は軽量で持ちやすく、Leica監修のカメラと可変リフレッシュレートに対応しています。これらの点を考慮すると、どちらを選ぶかはユーザーの優先度によるといえるでしょう。
3. 結論
POCO X7 Ultraは高解像度ディスプレイ、超音波指紋センサー、高速充電を備えており、スペック重視のユーザーに向いています。一方、Xiaomi 15はLeica監修のカメラや軽量ボディ、可変リフレッシュレートなど、バランスの取れた設計が特徴です。
約23,000円の価格差を考えると、ディスプレイ解像度、大型ディスプレイ、充電速度を重視するならPOCO X7 Ultra、カメラ性能やコンパクト・軽量デザインを求めるならXiaomi 15が適しているでしょう。どちらもハイエンドモデルとして十分な性能を備えており、用途に応じた選択が重要です。