
Pixelファン待望の新フラッグシップ「Pixel 10」シリーズの正式発表が近づいています。8月20日の発表が濃厚とされており、発売は同月28日と見込まれています。今回は、スタンダードモデルのPixel 10、上位モデルのPixel 10 Pro、そして最上位のPixel 10 Pro XLという3機種構成となる見込みです。すでに複数のリーク情報から、デザインやスペックの詳細が判明しています。
デザインは基本路線を継続、新色が魅力に
Pixel 10シリーズでは、大幅なデザイン変更は行われないと見られています。Pixel 9シリーズで好評だったiPhoneライクなフラットデザインと、特徴的な「ビザーカメラバー」を踏襲し、シリーズとしての一貫性が維持されます。

上位のPro/Pro XLモデルには冷却効率を高める「ベイパーチャンバー」が搭載される一方、ベースモデルのPixel 10には引き続き非搭載となる可能性が高いようです。

カラー展開は以下の通りと予想されています。
- Pixel 10:オブシディアン、フロスト、レモングラス、インディゴ
- Pixel 10 Pro / Pro XL:オブシディアン、ポーセリン、ムーンストーン、ジェイド
ディスプレイ:サイズも輝度も大幅強化
ディスプレイは全モデルが高輝度・高リフレッシュレートに対応し、視認性や操作感の向上が期待できます。
- Pixel 10:6.3インチ FHD+ OLED、120Hz、最大3000ニト、Gorilla Glass Victus 2
- Pixel 10 Pro:6.3インチ LTPO OLED、1.5K解像度、120Hz、3000ニト、Victus 2
- Pixel 10 Pro XL:6.8インチ LTPO OLED、その他はProと同等
ProモデルにはLTPO技術が採用され、省電力性と滑らかな可変リフレッシュレートの両立が可能です。
パフォーマンス:ついにTSMC製チップへ
全モデルに搭載されるのは、Google独自設計の最新チップ「Tensor G5」。今回から製造パートナーがSamsungからTSMCへ変更され、TSMCの3nmプロセス「N3E」によって、処理性能・電力効率・AI処理能力の大幅な向上が期待されています。
さらに、専用のTPU(Tensor Processing Unit)も内蔵されており、ローカル環境でのAI処理にも対応する見込みです。
バッテリーと充電性能
バッテリー容量も全体的に強化され、特にPro XLでは5,000mAh超の大容量が特徴です。
- Pixel 10:4970mAh、29W急速充電、15W Qi2ワイヤレス充電
- Pixel 10 Pro:4870mAh、同上
- Pixel 10 Pro XL:5200mAh、39W急速充電、15Wワイヤレス充電
バッテリーの性能だけでなく、ワイヤレス充電規格「Qi2」対応もトピックの一つです。
カメラ:標準モデルは大胆な入れ替え

カメラ構成については、Proモデルは据え置きながらもセンサーがアップグレードされ、一方でPixel 10は“強化と削減”が同時に行われるユニークな展開となっています。
- Pixel 10
- メイン:48MP(Pixel 9aと同じ1/2.0インチセンサーに変更)
- 超広角:13MP(従来の48MPからスペックダウン)
- 望遠:新たに10.8MP(5倍光学ズーム対応)を追加
- フロント:10.5MP
- Pixel 10 Pro / Pro XL
- メイン:50MP(Samsung GN8センサー)
- 超広角:48MP
- ペリスコープ望遠:48MP(5倍光学ズーム)
- フロント:42MP(オートフォーカス対応)
写真と動画のクオリティ重視のユーザーには、Proモデルの選択が引き続き有力となりそうです。
価格と発売日:価格据え置きの可能性も
欧州での価格リークによれば、Pixel 9シリーズと同価格帯での投入が見込まれています。円安など為替の影響次第ではありますが、日本市場でも近い価格設定となる可能性があります。
- Pixel 10
- 128GB:899ユーロ
- 256GB:999ユーロ
- Pixel 10 Pro
- 128GB:1099ユーロ
- 1TBまでの上位構成:最大1589ユーロ
- Pixel 10 Pro XL
- 256GB:1299ユーロ
- 512GB:1429ユーロ
- 1TB:1689ユーロ
発表は2025年8月20日、発売は8月28日が有力視されています。
Pixel 10シリーズは、見た目の刷新よりも中身の進化に重きを置いた世代と言えそうです。特にTensor G5チップと新センサーの組み合わせによる性能向上、そしてモデルごとに明確に差別化されたカメラ構成やバッテリー戦略は、ユーザーのニーズに応じた選択を後押しします。8月の正式発表がますます楽しみになってきました。