POCO F7 Ultraの発熱問題—高性能だがスロットリングがネックに?

POCO初の「Ultra」モデルとして登場したPOCO F7 Ultraは、Snapdragon 8 Eliteチップセットを搭載し、IP68防水・防塵、ワイヤレス充電、望遠カメラなど、フラッグシップ級の機能を備えたモデルとして注目されています。しかし、実際のパフォーマンステストでは、高い発熱が問題となりそうです。

フラッグシップ級のスペックを搭載

POCO F7 Ultraは、中国市場向けのRedmi K80 Proをベースにしたモデルで、より大型のXiaomi 15と位置付けることもできます。特にIP68等級の防水・防塵機能を備えた点は、POCOのスマートフォンとしては珍しい特徴です。

また、デザイン面では、カメラ周りの光沢パネルと背面のマット仕上げが組み合わさった二色構成となっており、初期のPixelシリーズを彷彿とさせるデザインとなっています。

Snapdragon 8 Eliteの発熱問題

本機最大の特徴の一つは、Snapdragon 8 Eliteチップセットの搭載です。しかし、Android Authorityによるテスト結果、ベンチマークスコアを見ると、POCO F7 Ultraは同じチップを搭載する他機種に比べてやや控えめな結果を示しています。これは、バッテリー持続時間を重視したCPU設定になっている可能性があります。

POCO F7 Ultra、ベンチマークスコアでは他のSnapdragon 8 Elite搭載機より若干劣る
発熱に伴うスロットリングも他のSD8 Elite搭載機種よりもキツめ。

特にGPU負荷テストでは、安定性は約70%とまずまずの結果を示したものの、持続的なパフォーマンスには懸念点が残ります。Xiaomi 15 Ultraには及ばないものの、Samsung Galaxy S25 Ultraを上回る安定性を見せました。しかし、それと引き換えに発熱が深刻な問題となっています。

最高温度50.8度—長時間の使用に不安

GPUストレステスト中に測定された温度は、48.1〜50.8度に達しました。これはXiaomi 15 UltraやGalaxy S25 Ultraよりも高い数値です。このレベルの発熱は、長時間のゲームプレイや高負荷な作業を行う際に、スロットリング(性能抑制)を引き起こす可能性があり、安定したパフォーマンスを維持できない懸念があります。

価格とコストパフォーマンスのバランス

POCO F7 Ultraの価格は9万9980円。フラッグシップ並みのスペックを考慮すれば、コストパフォーマンスは高いといえます。しかし、発熱によるパフォーマンス低下が実用面でどの程度影響するのかが、購入を検討する際の重要なポイントとなりそうです。

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