
Appleの最新アップデートiOS 18.4が間もなく登場します。期待されていたSiriの「Apple Intelligence」の新機能は含まれていないものの、それでも見逃せない追加機能がいくつか用意されています。そこで、今回のアップデートで注目すべき5つの新機能を紹介します。
1. 優先通知機能で大事なメッセージを見逃さない
iOS 18.4では、Apple Intelligenceを活用した「優先通知(Priority Notifications)」が導入されます。この機能は、ロック画面において重要な通知を最優先で表示するもので、急ぎのメッセージや予定のリマインダー、配達通知などが特別なセクションにハイライトされます。

この優先通知は、すべてのアプリに適用することも、特定のアプリだけに設定することも可能。初期設定ではオフになっているため、有効化する必要がありますが、正式リリース時にはデフォルトでオンになる可能性もあります。
さらに、Apple Intelligenceの対応言語が拡張され、日本語を含む複数の言語が新たにサポートされるのも大きなポイントです。
2. 「ビジュアルインテリジェンス」がiPhone 15 Proにも対応
これまでiPhone 16シリーズ限定だった「ビジュアルインテリジェンス(Visual Intelligence)」が、iPhone 15 Proでも利用可能になります。

本来、iPhone 16シリーズの「カメラコントロールボタン」で起動する仕様でしたが、iPhone 15 Proでは「アクションボタン」を使って起動することが可能に。また、コントロールセンターにも新たに専用ボタンが追加され、よりスムーズにアクセスできるようになっています。

これにより、iPhone 16ユーザーもカメラコントロールボタンを使わずに、アクションボタンやコントロールセンター経由で機能を呼び出すことができるようになります。
3. 新しい絵文字が追加!
絵文字ファンにとって毎回楽しみなのが、新しい絵文字の追加。iOS 18.4では、以下の絵文字が新たに利用可能になります。

- 寝不足の顔(クマのある目)
- 指紋
- 葉のない木
- 根菜(カブやニンジンなど)
- ハープ
- シャベル
- ペンキの飛び散り
新しい絵文字で、メッセージの表現力がさらに豊かになります。
4. 「アンビエントミュージック」機能でリラックス

iOS 18.4では、「アンビエントミュージック」をコントロールセンターに追加可能に。これは、シチュエーションに応じた環境音や音楽を自動再生する機能で、以下の4つのカテゴリから選択できます。
- スリープ(Sleep)
- チル(Chill)
- 生産性向上(Productivity)
- ウェルビーイング(Wellbeing)
再生する楽曲を個別に選ぶことはできませんが、再生後にダイナミックアイランドや「再生中」ウィジェットを使ってスキップや曲名の確認が可能です。集中したい時やリラックスしたい時に便利な機能となりそうです。
5. App Storeのダウンロード管理がさらに便利に
App Storeでアプリをダウンロードする際、iOS 18.4ではダウンロードの一時停止が可能になります。これにより、電波が不安定な環境や、他の操作を優先したいときに、手軽にダウンロードを中断できるようになります。

また、App Storeのレビュー欄に「レビュー要約」機能が追加され、長いレビューを読まなくてもアプリの評価をひと目で把握できるようになりました。
Vision Proユーザー向けの新機能も
さらに、Apple Vision Pro向けのiPhoneアプリが追加されました。これにより、iPhoneからVision Proの情報を確認したり、コンテンツを探したりすることが可能になります。
特に便利なのが、「ゲストモード」の管理機能。Vision Proを他の人が使用すると、iPhone上に通知が表示され、ゲストが利用できるアプリや体験を制限することが可能になります。さらに、AirPlayを使ってゲストの操作をガイドできるため、Vision Proを友人や家族と共有しやすくなります。
iOS 18.4はアップデートする価値あり?
iOS 18.4は、AI関連の大型アップデートこそ含まれていませんが、通知の最適化、新しい操作性、絵文字追加、音楽機能の強化など、日常的に便利な機能が多数搭載されています。特に、Apple Intelligenceの対応言語拡大やVision Proのゲストモード管理など、細かい部分での進化が光るアップデートと言えそうです。
正式リリースは4月初旬が予定されています。iPhoneをより快適に使いたいなら、アップデートを検討する価値は十分にありそうです。