ソニーの2022年フラッグシップの一つ、Xperia 5 IV。
そしてもう一つの同年フラッグシップ、Xperia 1 IV。
これらのモデルはサイズやカメラ周り、ディスプレイ解像度といったスペック上の違いはあるものの、搭載チップセットは同一(Snapdragon 8 Gen1)で、基本的な処理性能などは同じはずです。
しかし今回、Weibo上のユーザーがこのXperia 5 IVとXperia 1 IVの複数のベンチマークスコアを比較。結果、両者に性能面でも大きな違いがある可能性を指摘していました。
Xperia 5 IV vs Xperia 1 IV、ベンチマーク性能比較
以下はXperia 5 IV (XQ-CQ72)とXperia 1 IV (XQ-CT72)のそれぞれの6回分のベンチマーク測定結果を比較したスクリーンショット画像。
Xperia 1 IV↓
Xperia 5 IV↓
一目見ただけで、まず、Xperia 5 IVのベンチマークスコアの方がXperia 1 IVより高くなっているのが分かります。
ただ、スコアそのものよりも興味深いのはそのスコアのバラつき。
Xperia 1 IVではマルチコアスコアで2000ポイント台を記録しており、これはSD8Gen1搭載機としてはあり得ないほど低いスコア。つまり、これは発熱によるスロットリングがかかっている状態とみて間違いなさそうです。
つまり、Xperia 5 IVはXperia 1 IV比べて平均的なベンチマーク性能が高いだけでなく、動作が安定している、ということに。
一方、Xperia 5 IVの場合は3300ポイント前後を中心にスコアが非常に安定している、という印象で、少なくとも今回の6回の計測で2000ポイント台までスコアが落ち込むことはなかったようです。
確かに、Geekbench上に掲載されているXperia 5 IVのベンチマークスコアを直接確認してみても、同モデルのマルチコアスコアは3300~3400ポイント前後で安定しているという印象で、Xperia 1 IVのように時折2000ポイント台前半まで落ち込む(おそらく発熱によるスロットリングで)、ということはほとんどなさそう。
これについてはおそらくXperia 5 IVの方がXperia 1 IVよりも熱処理が優秀、とうことなのかもしれません。
ただ、一般的にスマートフォンはボディーサイズが小さいほど熱の拡散・発散には不利なはずで、そういった意味ではXperia 5 IVの方が発熱による性能制限は受けやすいはず。
となると、Xperia 1 IVの4KディスプレイがXperia 5 IVのFHD+よりも発熱しやすく、この違いがベンチマークの「安定性」として出ているのかもしれませんね。
ソース: Weibo
コメント