一昨日ドコモとY!モバイルから発売された新型AQUOS、AQUOS wish2・
クアルコムの最新ミッドレンジ向けチップセット、Snapdragon 695 5Gを搭載しながらも、ドコモ/ahamoでは端末一括価格が税込み2.2万円、MNPならば同5,500円とかなり価格面で頑張ったという印象で、一気にこのモデルでエントリー~ミッドレンジのユーザー層を獲得する!という意気込みが見えます。
このモデル、もちろん万人向けというわけではありませんが、ミッドレンジでカメラ性能や画面解像度にはこだわらず、さらにコンパクトモデルが良い、という方にはこの夏、これ以上の選択肢はないのではないかと思います。
一方、このドコモ・ahamo版の激安AQUOS wish2の登場で一気に立場が悪くなった機種が….
そう、一応は前世代モデル、となるSD480搭載のAQUOS wishです。
というのも、まず、このAQUOS wish2とwishは基本的にはチップセットしか違いがありません。
一方、仮に古いモデルであっても価格面でメリットがあれば十分購入候補にするのもありでしょう。
しかし、このAQUOS wishを取り扱うキャリアや格安SIM/MVNOの現時点での価格を見てみると:
AQUOS wishの価格一覧
それぞれはMNP割引やクーポン、キャッシュバックなどなど、一番安い条件での価格です:
キャリア
au: 22,001円~
UQmobile: 4,180円~
Y!モバイル: 13,680円~
楽天モバイル: 9,800円~
格安SIM/MVNO
IIJmio:8,980円~
mineo: 32,735円
BIGLOBEモバイル:23,520円
先述のように、AQUOS wish2のドコモ/ahamoでのMNP価格は5500円。
唯一これよりも安くAQUOS wishを販売しているのはUQmobileですが、この価格で購入するにはMNPで契約かつ増量オプションⅡ(月額550円/1年間無料キャンペーン実施中)に加入、という条件があり、ドコモ版と同条件と仮定しても価格差はたったの約1300円。
つまり「通信サービスとセットの縛りのあるMVNOで買いたい!」といった特異な好みのある方や「ドコモ/ahamoだけには金を払いたくない」という方を除き、基本的にはどのキャリア、どのMVNOであってもAQUOS wish2ではなくAQUOS wishを買うメリットというのは価格も含めて皆無ということになります。
少し前に、このAQUOS wish2を含めた他のSnapdragon 695搭載モデルの比較を行い、当然価格面ではAQUOS wish2は最安。
ただ、他のSD695搭載機はチップセット以外でwish2より優れた点も多くあるので、これについては一概にどちらが良いかとは言えません。
少なくとも「今」AQUOS wishを買うのやめておいた方が・・・
もちろん、今後、各キャリアやMVNOが「1円」投げ売りなどをすればまた話は変わってきます。
ただ、現時点では当サイトではこのAQUOS wishを「この夏一番買わない方が良いスマホ」と認定します。
追記:OSアップデートのサポート期間も違う可能性大
チップセットの違いの次に大事な違いを書くのを忘れていました。
ご存知の方も多いとは思いますが、シャープはすべてのAQUOSスマホに基本的に「2年」のアップデートを保証しています。
厳密には「最大2年」ですが、これまでのパターンからしてAQUOS機種には基本的に2回のOSバージョンアップがあると思っていいでしょう。
一方、AQUOS wishはリリース時の搭載OSはAndroid 11。一方のAQUOS wish2はAndroid 12をデフォルト搭載してリリースされています。
つまり、今まで通りのパターンでいけば、Android wishのOSアップデートは今年のAndroid 13が最後、wish2はAndroid 14までアップデートされる、ということになります。
リリース時期は数か月しか変わらない機種ですが、最終OSアプデの世代が1世代異なる、というのは結構大きな違いだと思います。
画像:Sharp
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