本日、au版のXperia 1 III/5 III、そしてSIMフリー版のXperia 1 IIIにもアップデートの提供が開始され、これで国内展開されているすべてのバージョンのXperia 1 IIIおよびXperia 5 IIIに提供が開始された、ということになりました。
一方、海外の一部ではすでに前モデルのXperia 1 II/5 IIにもAndroid 12アップデートが提供されています。
そんな中、このAndroid 12アップデート後のXperia 5 IIIと5 IIの性能を比較した結果、非常に不思議な現象が起きていることが判明した模様です。
Weibo上の有名リーカー、Zackbucks氏がおそらく自身の端末で測定したと思われるAndroid 12にアップデートをしたXperia 5 IIIおよびXperia 5 IIのベンチマークスコアを掲載していたもの。
Antutuベンチマーク 9.3.3のもので、左がXperia 5 II、右がXperia 5 IIIのものです。
計測1回目↓
計測2回目 ↓
計測3回目 ↓
総合スコアでは3回中2回はXperia 5 IIIの方が「若干」Xperia 5 IIを上回っていますが、誤差の範囲とも言えます。
いずれにせよ、一般的にはSnapdragon 865→Snapdragon 888での性能アップは2割前後と言われているので、この点からすると両者のこのスコア差は小さすぎることには変わりありません。
一方、興味深いのはスコアの内訳で、3回の計測を通してCPUスコアではXperia 5 IIIよりもXperia 5 IIの方が2割程度高くなっており、GPUではXperia 5 IIIの方が3割前後高くなっています。
うーん、これはどういうことでしょう?
以下はチップセットの性能をデータベース化して公開しているNANOVIEW.NETのAntutu 9におけるSnapdragon 888とSnapdragon 865のベンチマークスコア比較:
ご覧のようにSD888の方がSD865よりも総合スコアで2割程度、CPUで1割程度、GPUでは5割程度も性能が高くなっており、これはXperiaに限らず、SD888/SD865搭載機のスコア差として一般的です。
つまり、今回の情報から総合的に判断する限り、Android 12にアップデートをしたXperia 5 III (おそらくXperia 1 III)の性能は少なくともAntutuベンチマーク上ではAndroid 11の時よりも低下しており、特にCPU性能においてはSnapdragon 865搭載の前モデルよりも低くなっている可能性がある、ということになります。
なお、このような性能低下やXperia 5 IIとのスコア逆転現象はGeekbenchで確認する限り、Android 12アップデート後も見られません。
AntutuとGeekbench、どちらが頼りになるのかは一概に言えず、また、どちらもベンチマークはかならずしも実性能を正確に表しているとは限りません。
ただそれでも一部でAndroid 12へアップデートすることでSD888搭載XperiaとSD865搭載Xperiaの性能が逆転しているというのは気になるところ。
そういえば、昨日、同氏がSD865搭載のXperiaのAndroid 12に搭載されている「最下層」はAndroid 11のまま、という情報を伝えていました。
ひょっとするとこれと何か関連があるのでしょうか。
ソース:Weibo
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