
OpenAIが水面下で進めているとされる新たなハードウェアプロジェクトについて、興味深い情報が浮上しました。Appleで数々の製品デザインを手がけたジョニー・アイブ氏が関わるこのプロジェクトは、これまで詳細がほとんど明かされていませんでしたが、どうやら「ペン型デバイス」になる可能性があるようです。
AIを搭載した「ペン型デバイス」という新発想
業界リーカーのSmart Pikachu氏によると、OpenAIが開発中のAIデバイスは、ペン、あるいは持ち運び可能な音声デバイスのような形状になる可能性があるといいます。もしペン型であれば、手書きのメモをそのままAIが認識・テキスト化し、ChatGPTと連携するといった使い方も想定できそうです。
さらに、音声デバイスとしての側面も備えるのであれば、スマートフォンなどと連携し、音声で双方向のやり取りを行う用途も考えられます。具体的な仕様は不明ですが、従来のスマートフォンやウェアラブルとは異なるアプローチである点は注目に値します。
開発コードネームは「Gumdrop」、製造はFoxconnに変更か
このプロジェクトは社内で「Gumdrop」と呼ばれているとされ、当初は中国のLuxshareが製造を担当する計画だったようです。しかし、製造拠点をめぐる意見の相違があったとされ、現在はiPhoneなども手がけるFoxconnが有力な製造パートナーとして検討されているとのことです。
製造地については、ベトナムが有力視されているものの、アメリカ国内のFoxconn工場で生産される可能性についても議論が続いていると伝えられています。
専用AIデバイスは市場に受け入れられるのか
これまでにも専用AIデバイスとしては、Rabbit R1やHumane AI Pinなどが登場しましたが、いずれも評価や販売面で苦戦を強いられてきました。その意味では、ペン型という全く異なるフォームファクターが、ユーザーにどこまで受け入れられるのかは未知数です。
ただし、OpenAIとジョニー・アイブ氏という強力な組み合わせが生み出すプロダクトだけに、従来とは異なる体験を提示してくる可能性も否定できません。専用AIハードウェアの新たな方向性を示す存在となるのか、今後の続報が注目されます。

