Xiaomiがタブレット価格を最大20%引き上げ、メモリ不足とAI需要が背景

Xiaomiが中国本土でタブレットの価格を大幅に引き上げました。値上げ幅はモデルによって100~200元となっており、消費者の負担増は避けられそうにありません。ハードウェア自体に大きな変更はないものの、原材料費の高騰が直接的な要因となっています。

対象モデルと具体的な値上げ幅

値上げの対象となったのは、Xiaomi Pad 8シリーズとRedmi Pad 2の全モデルです。具体的には、Xiaomi Pad 8の最下位モデルは2,199元から2,299元に、上位モデルのPad 8 Proは2,799元から2,899元に値上がりしています。

特に影響が大きいのはエントリーモデルのRedmi Pad 2で、全モデルで200元の値上げが行われ、最下位モデルは1,199元からのスタートとなりました。

背景にあるメモリ価格とAI需要の影響

業界関係者によると、今回の価格調整はメモリやストレージチップの高騰が大きな理由です。Xiaomiのルー・ウェイビン社長も以前、ストレージコストが予想を超えて上昇していると警告しており、最新のTrendForceの報告では、2026年第1四半期にさらに大幅な値上げが見込まれています。

この背景には、AI産業の急速な拡大があります。DRAMの生産能力がデータセンター向けに振り向けられる一方、従来の消費者向け電子機器に使用されるチップの供給が不足し、価格が上昇している状況です。

サムスンの価格引き上げと国内市場への影響

同様の動きは他社でも見られます。先日、サムスンもインド市場でGalaxy Aシリーズの価格を一斉に引き上げており、原材料高騰の影響が広がっていることがうかがえます。国内でも同様の状況が発生する可能性があり、今後、スマートフォンやタブレットの購入を検討する消費者にとっては、価格変動に注意が必要です。

メモリやストレージの高騰によるコスト圧力はサプライチェーン全体に波及しており、Xiaomiのタブレット価格の上昇はその一例にすぎません。今後も主要メーカーの値上げ動向には注目が必要です。

ソース

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Xiaomi・Redmi・POCO
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