
Xiaomiが中国本土でタブレットの価格を大幅に引き上げました。値上げ幅はモデルによって100~200元となっており、消費者の負担増は避けられそうにありません。ハードウェア自体に大きな変更はないものの、原材料費の高騰が直接的な要因となっています。
対象モデルと具体的な値上げ幅
値上げの対象となったのは、Xiaomi Pad 8シリーズとRedmi Pad 2の全モデルです。具体的には、Xiaomi Pad 8の最下位モデルは2,199元から2,299元に、上位モデルのPad 8 Proは2,799元から2,899元に値上がりしています。
特に影響が大きいのはエントリーモデルのRedmi Pad 2で、全モデルで200元の値上げが行われ、最下位モデルは1,199元からのスタートとなりました。
背景にあるメモリ価格とAI需要の影響
業界関係者によると、今回の価格調整はメモリやストレージチップの高騰が大きな理由です。Xiaomiのルー・ウェイビン社長も以前、ストレージコストが予想を超えて上昇していると警告しており、最新のTrendForceの報告では、2026年第1四半期にさらに大幅な値上げが見込まれています。
この背景には、AI産業の急速な拡大があります。DRAMの生産能力がデータセンター向けに振り向けられる一方、従来の消費者向け電子機器に使用されるチップの供給が不足し、価格が上昇している状況です。
サムスンの価格引き上げと国内市場への影響
同様の動きは他社でも見られます。先日、サムスンもインド市場でGalaxy Aシリーズの価格を一斉に引き上げており、原材料高騰の影響が広がっていることがうかがえます。国内でも同様の状況が発生する可能性があり、今後、スマートフォンやタブレットの購入を検討する消費者にとっては、価格変動に注意が必要です。
メモリやストレージの高騰によるコスト圧力はサプライチェーン全体に波及しており、Xiaomiのタブレット価格の上昇はその一例にすぎません。今後も主要メーカーの値上げ動向には注目が必要です。


