
2025年10月のAnTuTu性能ランキングが公開され、高性能スマホ市場の勢力図が一気に明確になりました。トップ5をすべて独占したのはQualcommの最新フラッグシップチップ「Snapdragon 8 Elite Gen 5」。Androidのハイエンド領域で、今年最大級のインパクトを残したと言っても過言ではありません。
上位5台すべてが同じチップを搭載
今回のランキングは、各端末で1,000回以上実行されたテスト結果の平均値を基準に集計されたものです。つまり、単なる理論値ではなく、安定性や再現性が担保されたスコアとなっています。
その中で頭ひとつ抜けた存在となったのが、ゲーミング特化モデル「RedMagic 11 Pro+」。スコアは4,132,403点で、他のフラッグシップを大きく引き離しました。
続いたのは、OnePlus 15、iQOO 15、Honor Magic 8、Honor Magic 8 Pro。いずれも400万点を超えており、Snapdragon 8 Elite Gen 5の底力を証明する結果となっています。
10月のトップ10スコア(主要モデル)
- RedMagic 11 Pro+(Snapdragon 8 Elite Gen 5):4,132,403
 - OnePlus 15(Snapdragon 8 Elite Gen 5):4,031,998
 - iQOO 15(Snapdragon 8 Elite Gen 5):4,030,245
 - Honor Magic 8(Snapdragon 8 Elite Gen 5):4,028,333
 - Honor Magic 8 Pro(Snapdragon 8 Elite Gen 5):4,027,702
 - Vivo X300 Pro(Dimensity 9500):4,010,619
 - Realme GT 8 Pro(Snapdragon 8 Elite Gen 5):3,915,526
 - OPPO Find X9(Dimensity 9500):3,814,196
 - Redmi K90 Pro Max(Snapdragon 8 Elite Gen 5):3,797,111
 - Vivo X300(Dimensity 9500):3,720,004
 
MediaTekは追随するも苦戦
MediaTekの最新SoC「Dimensity 9500」も400万点台に到達しており性能自体は十分高水準です。しかしトップ5入りは果たせず、10台中3モデルのみのランクインという状況になりました。
採用端末の少なさ、もしくは最適化の遅れが背景として考えられ、現時点ではSnapdragon勢が一歩前に進んだ形です。
ベンチマークだけでは語れない部分も
AnTuTuはCPU、GPU、メモリ、UXといった“数値化できる速さ”を示しますが、普段の使い勝手や撮影性能、バッテリー持ちまでは反映されません。それでも、上位陣がここまで一色に染まるのは異例で、最新Snapdragonの仕上がりが相当高いことがうかがえます。
日常動作でのキビキビ感やゲーム中の安定性を重視するユーザーにとって、今回のランキングは説得力のある指標となりそうです。
  
  
  
  
