
ソニーのフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VI」において、Android 16へのアップデート後からさまざまな不具合やバグが発生しているとの報告が、Xを中心に相次いでいます。内容はバッテリー関連の問題にとどまらず、動作の不安定化やシステムエラー、アプリの不具合など多岐にわたっており、ユーザーの不満が広がっています。
発熱の早期化とバッテリー消耗の悪化を訴える声
特に多く見られるのが、発熱が早くなった、バッテリーの減りが明らかに速くなったという指摘です。Android 16に更新して以降、軽い操作でも本体が熱を持ちやすくなり、待機中でもバッテリー残量が目に見えて減っていくと感じるユーザーが少なくありません。
充電を80%制限に設定している場合でも、外出直後から急激に残量が低下するケースが報告されており、従来と比べて電力管理の挙動が変化している可能性がうかがえます。
動作の重さやシステムの不安定化も顕在化
Android 16へのアップデート後、端末全体の動作が重くなったという声も目立ちます。アプリの切り替えや通常操作でももたつきを感じるという報告があり、システムの最適化が十分に行われていないのではないかとの見方も出ています。
さらに、スクリーンショット撮影時にシステムUIの不具合が発生し、突然再起動を繰り返す症例や、システムが頻繁に落ちて日常利用に支障が出ているという指摘もあります。販売店や通信事業者に相談したものの、改善せず本体交換を提案されたケースも報告されています。
充電機能やカメラ、アプリへの影響も
機能面では、いたわり充電が正常に動作しなくなったという報告が確認されています。また、Android 16に更新後、カメラアプリが起動しなくなった、あるいは特定のアプリがフリーズするといったトラブルも発生しています。
ゲームアプリやナビ・ツーリング系アプリの動作不良を指摘する声もあり、Android 16へのアップデートがアプリ互換性に影響を及ぼしている可能性も否定できません。
ストレージ制限やUSB接続時の挙動にも不満
一部のユーザーからは、USBでPCに接続した場合でもAndroid dataフォルダ内にデータを書き込めなくなったという報告が出ています。この状態が長期間続いているとする声もあり、従来の使い方ができなくなったことへの不満が強まっています。
既報のモバイル通信不具合にも引き続き注意が必要
当サイトでは以前、「Xperia 1 VI、Android 16アップデートでモバイル通信に深刻な不具合報告相次ぐ」として、データ通信が不安定になる問題を紹介しました。SIMフリー版を中心に、通信が途切れる、APN設定が利用できなくなるといった症状が報告されており、今回挙げた不具合とあわせて、Android 16アップデート後の影響は広範囲に及んでいる印象です。
公式FAQではネットワーク設定のリセットやAPNの再設定などが案内されていますが、根本的な解決に至っていないケースも多く、初期化を勧められても踏み切れないユーザーが少なくありません。
Android 16によって新機能やセキュリティ面の強化が図られる一方で、Xperia 1 VIでは実用面に大きな影響を与える不具合が多数報告されている状況です。今後、ソニーからの修正アップデートや公式なアナウンスが待たれるところで、該当端末を利用しているユーザーは、当面は追加情報やアップデート内容に注意を払う必要がありそうです。

