Xiaomiが上位3社をけん引 世界のウェアラブル市場が2025年に10%成長

世界のウェアラブル端末市場が、2025年に入っても堅調な成長を続けています。調査会社IDCが発表した最新のWorldwide Quarterly Wearable Device Trackerによると、2025年の第1四半期から第3四半期までの累計出荷台数は約1億5,000万台に達し、前年同期比で10%の成長を記録しました。

この成長を支えているのが、スマートウォッチとフィットネストラッカーを中心としたリスト型ウェアラブル製品です。成熟市場と新興市場の双方がバランスよく伸びており、特に中国市場が世界全体をけん引する存在となっています。

スマートウォッチとフィットネストラッカーが市場拡大を後押し

IDCのデータによると、2025年最初の3四半期におけるスマートウォッチの世界出荷台数は約1億2,000万台で、前年から7.3%増加しました。一方、フィットネストラッカーは約3,286万台に達し、成長率は21.3%とスマートウォッチを大きく上回っています。

健康管理機能への関心の高まりや、手頃な価格帯の製品が増えていることが、幅広い層の需要を喚起していると見られます。

中国市場が成長の中心に

中国は世界最大級の成長市場として存在感を強めています。2025年の第1〜第3四半期における中国国内のリスト型ウェアラブル端末の累計出荷台数は約5,843万台で、前年同期比27.6%増という高い伸びを示しました。

内訳を見ると、スマートウォッチが約4,004万台、フィットネストラッカーが約1,839万台となっており、いずれも好調です。実店舗網の拡大、健康機能への認知向上、エントリーからミドルレンジまでの価格競争力が、この成長を支えています。

Xiaomiが世界市場で存在感を拡大

こうした流れの中で、Xiaomiは2025年最初の3四半期における累計出荷台数で世界第2位につけ、トップ5ブランドの中で最も高い成長率を記録しました。出荷台数は約2,790万台に達し、「Xiaomi Band 10」や「Redmi Watch」といった高いコストパフォーマンスと必要十分なスマート機能を備えたモデルが人気を集めています。

成長を支えた地域は中国に加え、ラテンアメリカや東南アジアです。オンライン販売とスマートフォン販売と連動したオフライン展開を組み合わせる戦略により、製品の認知度と入手性を高めることに成功しました。さらに、Xiaomi HyperOSを軸としたエコシステムも、ユーザーの継続利用につながっています。

競争環境と今後の市場見通し

世界市場ではHuaweiが引き続き首位を維持し、Appleは中〜高価格帯での強みを生かして存在感を示しています。Samsungは新製品投入によって成長軌道に戻り、BBKグループは子ども向けスマートウォッチ分野で安定した実績を残しています。

IDCは、中国のスマートウォッチ市場規模が2026年に約7,958万台に達すると予測しています。成人向け、子ども向け、スポーツ向けといった幅広いカテゴリで安定した成長が見込まれており、その中でXiaomiは引き続き重要な役割を果たすブランドの一つとなりそうです。

ソース

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