クアルコム、新チップ「Snapdragon 6s Gen 4」発表 低価格スマホにもプレミアム性能を

クアルコムは、新たなミドルレンジ向けチップセット「Snapdragon 6s Gen 4」を正式に発表しました。4nmプロセスを採用し、前世代からCPU性能を最大36%、GPU性能を最大59%引き上げたこの新チップは、これまで上位モデルにしか搭載されなかった機能を、より手頃な価格帯のスマートフォンにももたらします。


4nmプロセス採用で効率と性能を大幅向上

Snapdragon 6s Gen 4は、「6s」シリーズとして初めて4nmプロセスを採用したSoCです。これにより、消費電力を抑えつつ処理能力を大幅に高めています。CPUは最大2.4GHzで動作するパフォーマンスコア×4基と、最大1.8GHzの省電力コア×4基で構成され、アプリの切り替えやゲーム起動など日常的な操作でもより滑らかな動作を実現します。

GPU性能は前世代比で最大59%向上し、3Dゲームや高負荷アプリでも安定した描画を可能にしました。これにより、ミドルレンジ端末でもハイエンド並みの快適なパフォーマンスが期待できます。


ゲーム体験を変える144Hz表示とプレミアム機能

新チップは最大144HzのフルHD+ディスプレイをサポートしており、ゲーミングスマホに匹敵する滑らかな表示を低価格機でも実現できます。また、上位Snapdragonシリーズから継承した「Variable Rate Shading(VRS)」による効率的なグラフィック描画や、「Game Quick Touch」によるタッチ遅延の軽減にも対応しています。

さらに、最大3,200MHzのLPDDR5メモリをサポートしており、マルチタスク処理や大容量アプリの読み込みでもストレスを感じにくい設計となっています。


200MPカメラやWi-Fi 6Eにも対応 低価格帯の常識を塗り替える

Snapdragon 6s Gen 4は、カメラ性能の面でも大きな進化を遂げています。最大2億画素(200MP)のイメージセンサーに対応し、2K動画撮影も可能です。暗所撮影では、ハードウェアレベルでノイズを抑制する「Multi-Frame Noise Reduction(MFNR)」が働き、より鮮明でディテール豊かな写真を撮影できます。

通信機能も強化されており、最新の5G Release 16規格に加えて、最大2.9Gbpsの高速通信が可能なWi-Fi 6E、そしてBluetooth 5.4にも対応。価格帯を超えた接続性能を備えています。


採用メーカーは近く発表か

現時点でSnapdragon 6s Gen 4を採用するスマートフォンメーカーは明らかにされていませんが、これまで同シリーズを積極的に採用してきたXiaomi、OPPO、Motorolaといったブランドが次期モデルで搭載する可能性が高いと見られています。

この新チップの登場により、2026年以降に登場するミドルレンジスマートフォンの性能水準が大きく底上げされることは間違いありません。価格を抑えながらもハイエンド並みの操作性や撮影体験を求めるユーザーにとって、Snapdragon 6s Gen 4は魅力的な選択肢となりそうです。

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