iPhone 18シリーズは値上げの可能性 要因は「A20チップ」の高コスト化か

Appleが来年投入予定の「iPhone 18」シリーズは、これまでとは異なる発売スケジュールに加え、価格面でも変化がありそうです。最大の理由とみられているのが、TSMCの2nmプロセスで製造される次世代チップ「A20」のコスト上昇です。

2nm世代のA20チップ、製造コストは最大50%増か

中国経済紙『中時新聞網(China Times)』によると、TSMCはAppleをはじめとする主要顧客に対し、2nmプロセスで製造されるチップの価格を従来より少なくとも50%引き上げる方針を伝えたとされています。
A20チップは、現在のiPhone 17シリーズに搭載されている3nmプロセス「A19」チップの後継にあたるもので、性能面で大幅な進化が見込まれる一方、その製造コストが大きく跳ね上がる可能性があります。

前世代のA19チップはTSMCの「N3Pプロセス」で製造されており、この段階でも16〜24%のコスト上昇が発生していたといわれています。Appleはその負担を価格に転嫁せず、iPhone 17(256GB)を前モデルと同じ799ドルで据え置いたとみられますが、2nmチップ世代では同様の対応が難しくなるかもしれません。

Appleはコスト上昇を吸収できるのか

仮にA20チップの価格が50%上がるとすれば、Appleが利益率を維持するためには、販売価格を引き上げるか、他の部品コストを圧縮する必要が出てきます。
実際、iPhone 16(256GB)の製造原価(BOM)は416ドルで、そのうちチップのコストが45ドルとされていました。これを基準に考えれば、A20採用モデルでは部品単価全体に影響が及ぶのは避けられません。

発売スケジュールも例年と異なる可能性

一方で、iPhone 18シリーズの発売時期にも変更があるようです。最新の情報によると、ProおよびPro Maxモデルは2026年後半に登場する一方、無印のiPhone 18は2027年前半に延期される見込みです。同時期には新たに「iPhone 18e」という派生モデルも投入される可能性があるとのことです。

他メーカーにも波及する“2nmショック”

TSMCの価格改定はAppleに限らず、QualcommやMediaTekといった他のチップメーカーにも影響を与えるとみられています。次世代SnapdragonやDimensityシリーズでも、同様に端末価格上昇が懸念されています。

Appleがどのようにこのコスト上昇を吸収し、最終的な販売価格をどの水準に設定するのか。2026年のiPhone 18シリーズは、単なるスペック刷新にとどまらず、スマートフォン業界全体の価格構造を変える転換点になるかもしれません。

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