
Xiaomiが、一部のHyperOS端末で確認されていた「ネットワーク接続時に端末が勝手に再起動する」問題について、原因を特定し修正版アップデートを配信しました。コミュニティからの報告と社内の不具合追跡プログラムをもとに開発チームが調査を進め、安定版ビルドとして改善を反映した形です。
再起動が発生していた原因
今回の不具合は、ネットワーク関連モジュールと電源管理システムの処理が衝突し、通信を確立したタイミングでカーネルが不安定化することが主因だったといいます。
Xiaomiのエンジニアはログ解析やネットワーク切り替え時の負荷テストを行い、その結果をもとにネットワーク接続処理とメモリ管理の動作を最適化。これにより通信状況が変化しても、システムが不意に再起動しないよう改善されています。
影響を受けた端末とアップデート内容
不具合が確認されていたのは以下のモデルとバージョンです。
- 対象端末:POCO F7
- 不具合発生版:OS3.0.3.0.WOLMIXM(Beta)
- 修正版:OS3.0.4.0.WOLMIXM
該当バージョンを利用しているユーザーは、最新の修正版に更新することで不具合解消とシステム安定性向上を得られます。アップデート自体は軽量で、動作安定化を中心とした内容となっています。
通信処理の最適化で安定性が向上
OS3.0.4.0では、HyperOS内部のネットワークサービス周りを重点的に調整。高速なネットワーク切り替えや電波の途切れ、再接続といった状況でもシステムが動揺しないよう改善されました。
これにより、動画視聴やオンラインゲーム、クラウド同期など通信負荷が変動しやすい場面でも、以前より安定した動作が期待できます。
Xiaomiが進めるソフトウェア改善体制
Xiaomiは、HyperOSを軸としたソフトウェア品質の底上げにも注力しており、内部ベータ体制の拡充やバグ修正の迅速化を継続しています。パフォーマンスの均一化やセキュリティの強化、デバイス間連携を担う「HyperConnect」領域の改善も進行中です。
また、公式ストアや信頼性の高い配信プラットフォームを通じてのアプリ更新を推奨しており、「MemeOS Enhancer」アプリを使うことでシステムアプリの更新や高度なアップデート管理も手軽に行えるようになっています。
今回の不具合は早期に原因が突き止められ、安定版アップデートで確実に対策が施されました。HyperOSユーザーは、最新バージョンを適用することでより安心して日常利用ができる環境が整っています。

