
先日、ベンチマークスコアが発見されたソニーの新型ミッドレンジ機種「Xperia 10 VII」。
この情報から搭載チップセットはSnapdragon 6 Gen 1のアップグレード版(オーバークロック版)、Snapdragon 6 Gen 3となることが判明しました。
そうなると気になるのはこのXperia 10 VIIの性能がXperia 10 VIからどの程度向上するのか、と言う点です。
そこで今回は発見されているXperia 10 VIIのGeekbenchベンチマークスコアとXperia 10 VIのものを比較してみたいと思います。
Xperia 10 VIIのCPU性能、10 VIの進化は1割未満
以下は昨年のXperia 10 VIのGeekbench CPUベンチマークスコア。

シングルコアが900ポイント台前半、マルチコアが2800ポイント前後となっています。
一方、以下はXperia 10 VIIのベンチマークスコア。

こちらのスコアはシングルコアが1000ポイント強、マルチコアが2900ポイント程度となっており、これが同モデルの平均的なベンチマークスコアだとすると、Xperia 10 VIIのCPU性能は10 VIから1割も向上していないということになります。
GPU性能は大幅向上?
一方、以下はXperia 10 VIIとXperia 10 VIのGPUベンチマークスコア。


Xperia 10 VIIのGeekbench 6 GPUスコア
OpenCLのスコアを比較すると、Xperia 10 VIIのスコアはXperia 10 VIの約1.5倍となっています。
Xperia 10 VIIに搭載のSnapdragon 6 Gen 3とXperia 10 VIのSnapdragon 6 Gen 1のGPUは同じAdreno 710ですが、Wikipediaからの情報によると、前者のAdreno 710のクロックスピードは940MHzなのに対し、後者は676MHz。このクロックスピードの違いがGPU性能の差となっていると考えられます。
いずれにせよ、Xperia 10 VIIはCPU性能においては前モデルから大きな向上は期待できませんが、グラフィック処理性能においてはかなり大幅な性能アップが期待できそうです。