
Androidの次期メジャーアップデート「Android 17」で、接続したゲームコントローラーのボタンを自由に割り当てられる機能が追加される可能性が高まっています。これまで同様のことはサードパーティ製アプリで行えましたが、OSとして標準対応するのは今回が初めてとなりそうです。
開発版で“ボタンリマッピング”メニューを確認
Android Authorityによると、Android Canaryビルド「2512」で“Game Controller Settings”内に新たなボタンリマッピングメニューが追加されていることが確認されています。
新機能の利用にはコントローラーの接続が必要で、接続中のデバイスに応じて割り当てを変更する仕組みのようです。

現段階ではまだ開発初期と思われ、DualSenseを接続しても一部の表示が正しくないなど、動作は不完全。しかし、Android側がボタン入力をどのように認識しているかを確認できるようになっており、原型はすでに動いているようです。
すでに“非公式の方法”なら利用可能
実は、Android 17を待たなくてもボタン割り当て自体は可能です。
ただし、いくつか条件があります。
- Razer Kishi V3 などのRazer製コントローラー + 専用アプリ
- ASUS ROG Phoneシリーズの専用機能
- REDMAGIC端末に搭載されているゲーム向け設定
- GameSirなどの一部メーカーが提供する専用アプリ
こうした手段を使えば現在でもボタンの再割り当てはできますが、メーカーごとに仕様が異なり、汎用的ではありません。
Android標準対応で“誰でも簡単に”へ
Googleがネイティブ機能として投入を検討している背景には、先月浮上した「全ゲームに強制コントローラー対応を追加する可能性」という報道も関係していそうです。
この取り組みとボタンリマッピングは相性がよく、Googleがゲーム体験の底上げに本腰を入れていることがうかがえます。
Android 17はまだ正式発表前ですが、今回の動きはモバイルゲーマーにとって大きな追い風となりそうです。OS標準のリマッピング機能が実装されれば、コントローラーの種類を問わず自由にカスタマイズできる“快適なゲーム環境”が一気に広がるでしょう。

