Xiaomiが新AIアシスタント「Mi Chat」を準備中 自社LLMを活用した次世代サービスへ

Xiaomiが、消費者向けの新しいAIアシスタントアプリ「Mi Chat」を開発していることが分かりました。中国のWeChat上に投稿された情報によると、すでに初期バージョンは完成しているとのことです。

自社開発モデルMiMo-7Bを核にした高度な推論能力

Mi Chatの中核を担うのは、今年Xiaomiが発表した自社の大規模言語モデルMiMo-7B-RLです。7B(70億)パラメータという比較的コンパクトな規模ながら、AIME 24/25やLiveCodeBench v5といった主要ベンチマークで、OpenAIのo1-miniやAlibabaのQwen QwQ-32B-Previewといった大規模モデルを上回ったことで注目されました。

Xiaomiは今後、MiMoシリーズをさらにスケールさせる計画を持っており、Mi Chatはそのフロントエンドとして、高度な推論を日常アプリに持ち込む役割を担うとみられます。

Human x Car x Home戦略を支えるAIの要に

同社が掲げるHuman x Car x Homeエコシステムでは、家電、スマートフォン、そして自動車をAIでつないだ体験が重点領域とされています。Mi Chatはその中で、ユーザーとAIの接点を担う基盤アプリになる可能性があります。

Xiaomiのパートナー兼社長のルー・ウェイビン氏は、複数四半期にわたってAI分野に大規模投資を続けてきたことを明らかにし、大規模モデルの開発が計画を上回るペースで進んでいると説明。次の戦略は、AIと物理世界の深い統合にあると強調しました。

レイ・ジュン氏もAI部門を強化 DeepSeek出身の主要人材も参加

Xiaomi創業者のレイ・ジュン氏も、AI部門の強化に直接関わっているとされています。特に今年、DeepSeekからMiMo部門へ合流したロウ・フーリ氏は、北京大学との共同研究論文の著者にも名を連ねており、XiaomiのAI研究チームの中心人物として存在感を高めています。

12月17日に詳細を発表か

Mi Chatの正式な説明は、12月17日に北京で開催されるXiaomi 2025 Human Car Home Ecosystem Partner Conferenceで、ルー・ウェイビン氏およびロウ・フーリ氏から発表される見込みです。AI戦略が本格的に動き出す中、Mi Chatがどのような体験をもたらすのか注目が集まります。

ソース

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