ソニーの新型Walkman「NW-ZX900」が発見!Xperia 10 VIIより高性能なチップセットを搭載か

ソニーのポータブルオーディオ「Walkman」シリーズに、久々の新モデルらしき端末が登場しました。Geekbenchのデータベース上で、NW-ZX900シリーズと思われる未発表モデルのスコアが確認されています。

約3年ぶりのZXシリーズ刷新か

今回見つかったNW-ZX900シリーズの名称から判断すると、2023年発売のNW-ZX707以来となる後継モデルの可能性が高いようです。Walkmanとしては久しぶりのフルモデルチェンジとみられ、ファンの間でも早くも期待が高まっています。

ベンチマークはミドルクラス並み Android 16を搭載

Geekbench 6のスコアはシングル852、マルチ2417と、スマートフォンでいうミッドレンジ帯に近い性能。オーディオプレーヤーとしては十分以上のパワーで、OSには最新のAndroid 16を採用している点も注目ポイントです。

謎のチップセット Volcano Snapdragon 7s Gen 3系の特別仕様か

もっとも興味深いのはSoC(チップセット)に関する情報です。マザーボード欄にはVolcanoと記載されており、これはクアルコムが使用するコードネームとして知られています。

一般的にVolcanoはSnapdragon 7s Gen 3、あるいはその下位版として位置づけられるSnapdragon 6 Gen 4と関連づけられる名称です。しかし今回のベンチ情報では、

  • 4コア 1.80GHz
  • 4コア 2.02GHz
    という構成になっており、既存のどちらの型番とも一致しません。

このため、ZX900シリーズにはVolcanoをベースにしたソニー向けの特別仕様SoCが採用されている可能性もあり、高音質処理や電力管理に特化した最適化が行われているのではないかと推測されます。

Xperia 10 VIIを上回る可能性も

ちなみに、ソニーの最新ミッドレンジ、Xperia 10 VIIに搭載のチップセットはSnapdragon 6 Gen 3を搭載しています。よって、Snapdragon 7s Gen 3/Snapdragon 6 Gen 4と同じCPU構成のチップセットを搭載のこのWalkmanは処理性能でXperia 10 VIIを上回る可能性があります。
スマートフォンより高性能なチップを音楽プレーヤーに搭載するというアプローチは、ソニーらしい独自性とも言えそうです。

今後の正式発表に期待

ソニーがWalkman新モデルを投入するのは3年ぶり。今回のZX900シリーズは、単なるマイナーチェンジではなく、プラットフォームの刷新をともなう本格的なアップデートとなる可能性が高いとみられます。オーディオファンにとっては朗報であり、今後の追加情報や正式発表に注目が集まりそうです。

今回発見されたのは「NW-ZX900シリーズ」のもので、型番からすると現行最新の「NW-ZX700シリーズ」の次世代モデルという事になります。

ベンチマークスコア自体はマルチコアが2000ポイント台とミッドレンジスマートフォン並みの性能ですが、最新OSのAndroid 16を搭載しています。

また、興味深いのは搭載チップセットで、Motherboardの欄には「Volcano」とあります。
これはクアルコムのチップセットのコード名で、このコード名を持つチップセットは「Snapdragon 7s Gen 3」もしくは「Snapdragon 6 Gen 4」です。(Snapdragon 6 Gen 4は事実上、Snapdragon 7s Gen 4のクロックダウン版)。

よって、この新型Walkmanに搭載のチップセットはこれらのうちどちらかのチップセットを搭載ということになりそうですが、クロックスピードがどちらとも違います。
そのため、このWalkmanに搭載のチップセットは「Volcano」をベースとしたクアルコムの特殊なチップセットという可能性もありそうです。

ちなみにソニーが最後にWalkmanをリリースしたのは2023年1月で、その時のNWシリーズモデルは「NW-ZX707」。つまり、このNW-ZX900シリーズのモデルは約3年ぶりの新型モデルということになります。

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