Pixel 10 Pro XL、3DMarkストレステストで高い安定性を発揮

Googleの最新フラッグシップ「Pixel 10 Pro XL」が、3DMark Wild Life Extreme Stress Testにおいて注目すべき結果を残しました。性能そのものではライバル機に及ばないものの、驚くほど高い安定性を示しています。

ストレステストの概要

3DMark Wild Life Extreme Stress Testは、約20分間にわたり高負荷のグラフィック処理を繰り返し行い、端末の持続性能や冷却能力を測定するベンチマークです。ハイエンドスマートフォンがゲームプレイ時にどの程度性能を維持できるかを確認するための指標として広く用いられています。

Pixel 10 Pro XLの結果

テストの結果、Pixel 10 Pro XL(Tensor G5搭載)は以下のスコアを記録しました。

  • ベストループスコア:3,252
  • 最低ループスコア:3,094
  • 安定性:95.1%

スクリーンショットからも分かるように、20ループを通じて性能の低下がほとんど見られず、スコアがほぼ横ばいで推移しています。

競合機種との比較

他社のハイエンド機と比較すると、Tensor G5の処理性能はやや控えめです。例えば、Snapdragon 8 Eliteを搭載したGalaxy S25 Ultraはベストスコア6,762を叩き出す一方で、最低スコアは3,365に落ち込み、安定性は49.8%にとどまりました。

PhoneSoCBest LoopWorst LoopStability
Google Pixel Pro 10 XLTensor G53252309495.1%
Google Pixel Pro 9 XLTensor G5 G42631167963.8%
Samsung Galaxy S25 UltraSD 8 Elite6762336549.8%
Samsung Galaxy S24 UltraSD 8g33777213256.4%
iPhone 16 Pro MaxA18 Pro4927322365.5%
iPhone 15 Pro MaxA17 Pro3694267672.4%
Asus ROG Phone 9 ProSD 8 Elite5645512790.5%

また、iPhone 16 Pro Max(A18 Pro)はベスト4,927/最低3,223で65.5%、前世代Pixel 9 Pro XL(Tensor G4)はベスト2,631/最低1,679で63.8%という結果でした。

これらと比べると、Pixel 10 Pro XLは「絶対性能」では劣るものの、「安定して出せる性能」においてはトップクラスといえるでしょう。

実使用で期待できるポイント

ゲームなどの高負荷環境では、瞬間的なピーク性能よりも「どれだけ長時間安定したフレームレートを維持できるか」が重要になります。Pixel 10 Pro XLは性能の落ち込みがほとんどないため、発熱やスロットリングに悩まされにくく、長時間の使用に強い設計であることがうかがえます。


Pixel 10 Pro XLはゲーミング特化機のような派手なスコアは出せませんが、「安定性」という実用面において大きく進化した端末だといえそうです。

ソース

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