
Xiaomiは次世代オペレーティングシステム「HyperOS 3」を正式に発表し、8月28日午後3時より初のオープンベータを開始すると明らかにしました。同社が掲げる「よりなめらかで一貫した体験」を実現するための重要な一歩となります。
「なめらかさ」を追求した設計思想
HyperOS 3の開発において、Xiaomiが最も重視したのはスペック上の数値ではなく、実際の操作感における“なめらかさ”です。
人とデバイス、デバイス同士、さらには環境とのシームレスなつながりを目指し、待ち時間の削減や体験全体の質を引き上げることを狙っています。
開発には3,000人以上のエンジニアが関わっており、同社の「ユーザー体験こそ最終的な評価基準」という理念を具現化したものとなっています。
エコシステム戦略の中核へ
HyperOS 3は単なるデザイン刷新にとどまらず、Xiaomiが展開する幅広い製品群を横断的につなぐ基盤とも言えます。スマートフォンやタブレットはもちろん、スマートホーム機器まで同じ操作感を提供し、エコシステム全体を統合。
さらに深い最適化によって、将来的にはAI機能の拡充や新ハードウェアとの連携強化も期待されています。MIUIからの完全な脱却を図り、グローバル市場での存在感をさらに高めようとする狙いが見えてきます。
対応機種とベータ提供の狙い
初期のオープンベータはハイエンド機種を中心に展開されます。対象となるのは以下のモデルです。
- Xiaomi 15 Ultra
- Xiaomi 15S Pro
- Xiaomi 15
- Redmi K80 Pro
- Redmi K80 Ultra
- Xiaomi Pad 7S Pro 12.5
- Xiaomi Pad 7 Pro
高性能なデバイスに絞ることで、安定性とパフォーマンスを最優先に検証。その後、対応機種を段階的に拡大していく方針とみられます。
HyperOS 3の登場は、Xiaomiにとって単なるOSの進化にとどまりません。直感的でストレスのない体験を提供することでブランドロイヤリティを高め、他社のエコシステム戦略に真正面から挑む大きな転換点となりそうです。