グーグルは、これまでユーザーが把握しづらかったAndroidの裏方アプリを一元管理できる新機能「システムサービス更新ページ」を正式に公開しました。7月に発表されていたこの仕組みが、いよいよ一般ユーザーにも提供され始めています。
背景アプリをまとめて管理

Androidの動作を支えているのは「Google Play開発者サービス」だけではありません。実際には多数のシステム系アプリが存在しており、これらはホーム画面にアイコンが表示されず、通常のPlayストアの更新一覧にも出てこないため、存在すら知らない人も多いのが現状でした。
今回追加された「システムサービス」ページでは、そうしたアプリをまとめて確認・更新できるようになっています。
アクセス方法
利用するには、設定アプリを開いて以下の手順で進みます。
- 設定 > Google > 「すべてのサービス」タブ > 「プライバシーとセキュリティ」 > システムサービス
Pixelシリーズの場合は、設定のトップにあるプロフィールカードからアクセス可能です。
更新対象となる主なサービス
ページには「最新の状態」と「更新可能」に分けてリストが表示されます。例として以下のようなサービスが含まれます。
- Android System Intelligence(ライブキャプション、スマートリプライなど)
- Android System WebView
- Cross-Device Services(Chromebookへのアプリストリーミングなど)
- Device Connectivity Service(Pixelタブレットとスマホ間の通知同期)
- Google Play Protect Service
- Google Play Services for AR(ARCore)
- SIM Manager
- システムペアレンタルコントロール
これらは通常、自動的にバックグラウンド更新されますが、必要に応じて手動更新も可能です。
改善点と新機能
各サービスをタップするとPlayストアの説明を確認できますが、現時点ではバージョン番号が表示されない仕様となっています。詳細を確認するにはアプリ情報ページを開く必要があり、この点については今後の改善が期待されます。
さらに、アプリ情報画面の「アプリの詳細」を選択すると、従来のPlayストアではなく新しい「システムサービス」ページへ移動するようになっています。
また、同ページには「システムサービス ベータに参加」というリンクも用意されており、Google Play開発者サービスを含む各種サービスのベータ版を試すことができます。
Androidの見えない部分で動作するアプリを一括で管理できるようになったことで、更新の見落としが減り、セキュリティや機能面での安心感が高まります。特にPixelユーザーにとっては身近な改善点となりそうです。