AnTuTu 7月ミッドレンジスマホ性能ランキング ─ MediaTek勢がトップ10の8機種を独占

AnTuTuが2025年7月版のAndroid次世代ミッドレンジ(サブフラッグシップ)スマートフォン性能ランキングを発表しました。今回のトップに輝いたのは、iQOOの最新モデル「iQOO Z10 Turbo」。AnTuTu V10ベンチマークにおいて1,739,524点という驚異的なスコアを記録し、他を寄せ付けない圧倒的なパフォーマンスを見せつけました。

iQOO Z10 Turbo ─ Dimensity 8400×独自チップで圧巻のスコア

Z10 Turboは、TSMCの4nmプロセスで製造されたMediaTek製「Dimensity 8400」を搭載し、さらにiQOO独自のゲーム用チップ「Q1」を組み合わせることで、フレームレートの安定性や消費電力効率を大幅に向上させています。加えて、7,620mAhというクラス最大級のバッテリー容量も特筆すべきポイントで、パフォーマンスとスタミナを両立させた一台となっています。

Dimensity 8400シリーズがランキングを席巻

2位にはrealmeの「Neo7 SE」がランクインし、スコアは1,708,892点。こちらもDimensity 8400をベースにした「Dimensity 8400-Max」を搭載し、7,700mm²の大型ベイパーチャンバーによる冷却性能でハイパフォーマンスを維持しています。

3位に入ったのはRedmiの「Turbo 4」で、1,662,537点。こちらは「Dimensity 8400-Ultra」と呼ばれるカスタム版チップを採用し、性能と効率を最適化しています。

続く4位と5位にもMediaTek製チップを搭載した機種が並びます。4位のOPPO Reno 14 ProはDimensity 8450を採用し、スコアは1,559,095点。5位のvivo Y300 GTはDimensity 8400を搭載し、1,532,677点という結果となっています。

Snapdragon勢は存在感薄く、わずか2機種がランクイン

Qualcomm製チップを搭載したモデルは、OnePlus Ace 3V(Snapdragon 7+ Gen 3)が6位(1,397,322点)、Redmi Note 12 Turbo(Snapdragon 7+ Gen 2)が10位(1,134,754点)に入るにとどまりました。

7位から9位はすべてMediaTek勢で、OPPO Reno 14、OPPO Reno 13 Pro、Redmi K70Eがそれぞれランクインしています。

MediaTekがサブフラッグシップ市場で独走状態

今回のランキングでは、トップ10中8機種がMediaTek製チップを搭載しており、同社がミッドレンジからハイミッドレンジ市場で圧倒的な存在感を放っていることが明らかとなりました。一方、Qualcommは依然として競争力のある製品を展開しているものの、現時点では採用モデル数が限られており、次の一手が注目されます。

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Androidスマホのベンチマークスコア
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