
Googleは、Pixelスマートフォン向けに提供されている12月の2度目となるアップデートについて、手動インストール用のOTAイメージおよびファクトリーイメージを公開しました。これにより、端末への自動配信を待たずに更新を適用できる状態となっています。
OTAイメージとファクトリーイメージが追加公開
今回公開されたのは、各地域・各キャリア向けに用意された新たなビルドのOTAイメージとファクトリーイメージです。すでに今月配信されていたビルドとは異なる番号が割り当てられており、対象地域ごとに更新内容が反映されています。
主なビルド番号は以下のとおりです。
- グローバル向け:BP4A.251205.006.E1
- 日本向け:BP4A.251205.006.C2
- 欧州・中東・アフリカ向け:BP4A.251205.006.A4
OTAイメージの容量は約25MBと小さく、軽微な修正を中心としたアップデートであることがうかがえます。
明らかになった修正内容は3点
今回の更新で修正される内容については、米国の通信事業者Verizonが公開した変更点から判明しています。対象はPixel 8シリーズからPixel 10シリーズまでで、以下の3点が改善されるとされています。
- 通常よりも早くバッテリーが消耗する問題
- Pixel 10で発生していた、タッチ操作が断続的に反応しなくなる不具合
- Android 14以前からAndroid 16へ直接アップデートした際に、オフライン保存したメディアや地図などのローカルコンテンツにアクセスできなくなる問題
いずれも日常利用に影響しやすい不具合であり、該当するユーザーにとっては重要な修正内容といえます。
配信は段階的、手動更新も選択肢に
Googleは現時点で公式な更新内容の詳細説明を行っていませんが、OTAおよびファクトリーイメージの公開により、すべてのユーザーが対象となる更新である可能性が高いとみられます。
一方で、OTAの自動配信はまだ完全には行き渡っておらず、SIMフリー端末を含め受信報告は増えているものの、環境によっては未配信のケースも確認されています。そのため、早めに修正を適用したい場合は、OTAイメージを用いた手動アップデートも有効な選択肢となりそうです。
今回の更新は規模こそ小さいものの、安定性や使い勝手の改善につながる内容となっており、対象Pixelユーザーは適用状況を確認しておきたいところです。
