
Xperia 10 VIにおいて、Android 16アップデート後におサイフケータイ(FeliCa)が利用できなくなる不具合が発生していましたが、ソニーおよび各通信事業者からの案内により、SIMフリー版を含むすべてのモデルでアップデート配信が再開されたことが確認されました。
Android 16更新後にFeliCaが反応しない不具合が発生
本事象は、2025年11月下旬より配信されたAndroid 16アップデートを適用した一部のXperia 10 VIにおいて、FeliCaによる電子決済が反応しなくなるというものです。影響を重く見たソニーおよび各キャリアは、11月末から12月初旬にかけて順次アップデートの提供を停止しました。
12月中旬よりアップデート配信を順次再開
不具合の修正が完了したことを受け、12月中旬から各モデルでアップデートの提供が再開されています。キャリアおよびSIMフリー版それぞれの対応は以下のとおりです。
SIMフリー版の対応状況
ソニーは、ビルド番号70.2.A.1.214へのアップデート後にFeliCaが反応しない場合があることを確認し、12月2日より配信を停止していました。その後、修正版ソフトウェアにより問題が改善されたとして、2025年12月15日からアップデートを再開しています。
アップデート後のビルド番号は70.2.A.1.214Aとなります。
ドコモ版は12月15日から再開
NTTドコモは、Xperia 10 VI SO-52Eについて、12月1日に停止していたソフトウェアアップデートを12月15日より再開したと案内しています。OSバージョンアップとして提供され、更新には約36分程度かかるとされています。
au版も修正版で配信を再開
auは、FeliCaによる電子決済が反応しなくなる事象を修正したソフトウェアにより、12月15日からOSアップデートの配信を再開しています。あわせて、利用者に対して長期間の停止について謝罪を行っています。
ソフトバンク版は12月18日に再開を案内
ソフトバンクでは、12月2日にアップデートを停止していましたが、12月18日付でソフトウェア更新の再開を案内しました。停止期間中に不具合が発生した場合の回避手順については、ソニー公式サイトでの案内が行われていました。
影響を受けたユーザーは最新アップデートの確認を
今回の不具合は、日常的に電子決済を利用するユーザーにとって影響の大きい内容でしたが、現在は全モデルで修正済みのアップデートが提供されています。Xperia 10 VIを利用している場合は、ソフトウェア更新が再開されているかを確認し、最新バージョンへのアップデートを実施することで、FeliCa機能が正常に利用できるようになります。
ソニーおよび各キャリアが比較的早い段階で配信停止と修正対応を行った点は評価でき、今後のアップデート品質にも注目が集まりそうです。

