
スマートフォンの進化において、カメラ性能は背面ばかりが注目されがちですが、OPPOはその流れに一石を投じる存在になりそうです。近日発表が見込まれるReno15シリーズでは、これまでにない超広角仕様のインカメラが採用されると伝えられています。
フロントに18mm相当の超広角カメラを搭載
Reno15シリーズの最大の特徴は、前面カメラに18mm相当という非常に広い画角のレンズを採用する点です。一般的なスマートフォンのインカメラは21mmから25mm前後が主流で、18mmという数値は背面の超広角カメラに匹敵するレベルです。

アプリ上では0.6倍として表示される見込みで、従来の0.8倍や1倍表示の自撮りカメラと比べても、明確な違いが体感できる画角となりそうです。
高性能センサーで画質にも妥協なし
単に広角なだけでなく、センサー仕様も本格的です。インカメラには約5000万画素、1 2.76型センサー、F2.0の明るいレンズ、さらにオートフォーカスまで備えるとされています。
これまでの自撮りカメラは、画質やフォーカス性能が控えめなケースも多く見られましたが、Reno15シリーズでは前面カメラを本気で強化していることがうかがえます。
画角の広さは数字以上の差
OPPO Find X9 Proに搭載されている21mm相当のインカメラと比較すると、18mmになることで最大約35パーセントも画角が広がるとされています。紙面上の数値以上に、実際の撮影では違いがはっきりと感じられるポイントです。
また、現行モデルの中でも広角とされるiPhoneの20mm相当インカメラと比べても、画角差は約15パーセントあるとされ、自撮りやVlog用途では十分に体感できる差になりそうです。
自撮りやVlog撮影との相性が大幅に向上

動画撮影では手ブレ補正や縦横比の調整によって画角がクロップされるため、もともとの画角が広いことは大きなメリットになります。Reno15シリーズのインカメラであれば、安定化処理後でも余裕のあるフレーミングが可能になります。
これまで、より広い画角を求めて背面の超広角カメラで無理に自撮りをするケースもありましたが、最初から顔撮影に最適化された前面カメラが広角であれば、その必要もなくなります。
Reno14シリーズでも自撮り性能は高く評価されていましたが、Reno15シリーズでは前面カメラを主要な撮影手段として捉えた進化が感じられます。実際の製品としてどの市場に投入されるのか、そして実写性能がどこまで仕上がっているのか、今後の正式発表に注目が集まりそうです。


