
GoogleのPixel 8およびPixel 9シリーズで、画面にピンク色の縦線が表示されるという不具合が国内外で相次いで報告されています。SNSやReddit(海外掲示板)などでは、これが「ソフトウェアではなくハードウェアに起因する問題」であるという見方が広まりつつあります。
表示される位置はほぼ共通、映像出力で線は消える
ユーザーからの報告によれば、ピンク線は画面のほぼ同じ位置に現れることが多く、テレビなどの外部ディスプレイに映像を出力した場合にはこの線は表示されないとのこと。これにより、原因はディスプレイそのものにある物理的な要素、つまりハードウェア上の問題である可能性が高いとみられています。
原因は内部構造にあるネジの緩み?

Reddit上の一部ユーザーの推測によれば、問題が起きている箇所の内部にはネジが配置されており、それが影響している可能性があると指摘されています。Pixel 9シリーズのカメラバーなどには複数のネジが使われており、「ネジに緩み止め(ロック剤)が使われていないため、緩んだネジがディスプレイに圧をかけてしまうのではないか」という見解も見られます。
この「ネジ圧によるディスプレイ損傷」はPixelシリーズで過去にも報告例があり、「ネジの位置とピンク線の表示位置が一致する」との指摘もあります。


確かに国内外の報告を見ると、ピンクの線が入る位置は画面の右半分に集中しています。
「落としていないのに壊れた」ユーザーが困惑
この不具合の厄介な点は、外装やガラスに傷がなく、落下の痕跡もないまま発生することです。そのため「身に覚えがない」「なぜ壊れたかわからない」といった困惑の声が多く上がっています。
実際、日本国内でもSNS上で以下のような報告が確認されています:
- 「Pixel 8で指紋認証を使おうとするとピンクの線が出るようになった。まだ1年しか使ってないのに……」(@vora_zstx さん)
- 「Pixel 9 Pro、画面にピンクとか緑の線が出るようになってきた。前はオンオフで消えてたけど、今日は消えない……1年経ってない」(@tart_mk2 さん)
- 「触ると消えるけど、すぐ復活する。めちゃ気になる」(@hi_tantan0116 さん)
- 「検索したらPixel 8で同じ問題が多数出ていて、Googleの延長修理プログラムの対象になってるらしい。でも日本バージョンじゃないと郵送修理しかできないって言われた」(@hi_tantan0116 さん)
修理対応は端末バージョンで異なる場合も
現時点でGoogleから公式な説明や対処法の案内は出ていませんが、一部のユーザーは「延長修理プログラム」の対象として無償修理が受けられたという例も報告しています。
今後、Googleからの正式な声明や、根本的な設計改善・対応が行われるかどうかに注目が集まっています。すでに症状が現れている場合は、保証期間や購入元に応じて、早めにサポートへの問い合わせを検討するのがよいでしょう。