Nothing Phone最新カメラ比較テストで意外な結果──廉価モデルがフラッグシップに肉薄?

スマートフォンブランド「Nothing」の2025年モデルを対象としたカメラ性能比較テストが、YouTubeチャンネル「Versus」にて公開され、大きな話題を呼んでいます。対象となったのは、Nothing Phone (3)Phone (3a)Phone (3a) Pro、そしてCMF Phone 2 Proの4機種。それぞれ異なる価格帯に位置するモデルながら、そのカメラ性能は一筋縄では比較できない結果となりました。


テスト内容は本格的な総合勝負

比較テストは単なるメインカメラの写りを比べるだけではありません。広角、ポートレート、動画(屋内・屋外)、音声録音、スローモーション、ズーム、マクロ、暗所撮影、自撮りと、実使用を想定した多角的な検証が行われました。


メインカメラ性能はフラッグシップが優勢

メインカメラ部門では、Nothing Phone (3)がトップの評価を獲得。テスト全体を通しても常にリードを保ち、やはりフラッグシップらしい安定した性能を発揮しました。ズーム性能では特に抜きん出ており、AIによる画像処理の恩恵もあり、他機種を大きく引き離す結果に。

しかし、完全な独走とは言えなかった点も見逃せません。


Phone (3a) Proが自撮りや暗所で逆転

より手ごろな価格帯に位置するPhone (3a) Proは、セルフィー、暗所撮影、音声録音の3項目でPhone (3)を上回る結果を残しました。特にセルフィーでは肌色の自然さや背景の処理において高い評価を獲得。価格差(Phone 3が799ドル、3a Proは約半額)を考慮すれば、これはかなり健闘したといえるでしょう。


Macro撮影は意外な展開に

最も予想外だったのはマクロおよびテレマクロ撮影の結果です。Phone (3a)と(3a) Proはここでまさかの大苦戦。対して、フラッグシップのPhone (3)と、最も安価な**CMF Phone 2 Pro(現在Amazonで約299ドル)**は比較的健闘し、しっかりとディテールや色合いを捉えた写真を残していました。


最終ランキングと注目ポイント

テストの最終スコアは以下の通りです:

  1. Nothing Phone (3):9.7点
  2. Nothing Phone (3a):7.48点
  3. Nothing Phone (3a) Pro:6.35点
  4. CMF Phone 2 Pro:5.75点

一見するとPhone (3)が圧勝のように見えますが、その価格差を考慮すると、コストパフォーマンスという視点では(3a) ProやCMF Phone 2 Proにも十分な魅力があります。特に3a Proは、限られた予算で高性能カメラ体験を求めるユーザーにとって、有力な選択肢となりそうです。

Nothingの2025年モデルは、価格と性能のバランスにおいて実に多様な顔を持っています。カメラを重視するなら何を妥協し、何を重視するか──その判断が問われるラインアップと言えるでしょう。

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Nothing/CMF Phone
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