
サムスンが今夏発表予定とされる新型フォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Flip 7」について、韓国メディアから興味深い情報が届いています。グローバル向けモデルにはQualcommの最新チップ「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」が採用され、サムスン自社開発の「Exynos 2500」は韓国国内モデルに限られる見込みです。
グローバル市場はSnapdragon 8 Elite搭載へ
報道によれば、北米やヨーロッパをはじめとする海外市場に投入される「Galaxy Z Flip 7」は、すべてSnapdragon 8 Elite搭載モデルになるとのこと。これは特に欧州ユーザーにとって朗報と言えます。これまでサムスンのフラッグシップモデルは、地域によってSnapdragon版とExynos版に分かれて提供されてきましたが、性能面でSnapdragon搭載モデルを支持する声が多かったためです。
Snapdragon 8 Eliteは、最新のベンチマーク結果でもExynos 2500を上回るパフォーマンスを示しており、処理速度やグラフィックス性能、電力効率のいずれにおいても優位性があるとされています。グローバル版のGalaxy Z Flip 7では、ゲームや動画編集といった負荷の高いタスクも快適にこなせるでしょう。
韓国版のみExynos 2500を採用、その背景は?
一方、韓国国内で販売されるモデルには、引き続きサムスン自社製のExynosチップが搭載される見通しです。こうした地域ごとの仕様差はサムスンでは珍しくありませんが、今回の背景には製造歩留まりの問題があるようです。
サムスンファウンドリーが進める3nmプロセスの歩留まりは、現時点でまだ安定しておらず、大量生産には至っていないとみられています。このため、全世界向けにExynos 2500を供給するのは難しく、韓国市場のみに絞って投入するという判断に至った可能性があります。
また、自社チップの技術開発を進める上でも、まずは自国市場での展開を優先し、実績を積み重ねていく戦略とも考えられます。
Galaxy Z Flip 7は、デザインの洗練やカメラ性能の強化だけでなく、内部構成にも注目が集まっています。とりわけプロセッサの違いは、日常の操作性やバッテリーの持ち、長期的なソフトウェア対応にも影響するため、ユーザーの満足度に直結します。今後の正式発表では、詳細なスペックや発売時期にも期待が高まります