
Xperia 1 VIIIのカメラに大きな変化か──ソニーが“逆方向”の進化を選ぶ理由
Xperiaといえば、いま話題を集めているのは最新機種「Xperia 1 VII」の電源周りの不具合による販売停止。しかし、その陰で早くも次期フラッグシップ「Xperia 1 VIII」に関する興味深い情報がリークされ、注目を集め始めています。
ソニー製200MPセンサーとXperiaの関係
今回の情報の発端となったのは、中国SNS「Weibo」上で報告されたソニー製の新型200MPセンサーに関する開発リークです。1インチクラスの大型センサーで、他社向けを含めた次世代フラッグシップ向けに設計されていると見られています。

しかしこのリークに続いて投稿されたコメントが、Xperiaファンの間で話題となっています。

「ソニーがこの200MPセンサーを自社のスマートフォンに搭載することはない。むしろ、次期Xperiaフラッグシップのセンサーは“逆方向”に進む。」
つまり、Xperia 1 VIIIでは、カメラセンサーが超高画素化とは真逆のアプローチが取られる可能性があるというのです。
Xperia 1 VIIIではメインセンサーが刷新か
このコメントによれば、Xperia 1 VIIIではメインカメラのセンサーが刷新されるとのこと。実は、Xperia 1シリーズでは1 Vから1 VIIまで、3世代にわたって同じ「Exmor T for mobile」48MPセンサーが採用されてきました。
したがって、センサーの変更そのものはある意味“順当”な流れとも言えます。ただし、今回注目すべきはその「方向性」です。
「画素数ダウン=性能ダウン」ではない
一般的には、スマートフォンのカメラ性能向上といえば“画素数アップ”が思い浮かびます。しかし、今回の「逆方向に向かう」という表現が事実であれば、Xperia 1 VIIIではあえて画素数を減らす方向に舵を切る可能性があります。
このアプローチは決して新しいものではありません。画素数を抑えることで1画素あたりのサイズを大きくし、集光性能を高める=暗所性能を向上させるという手法です。いわゆる「明るいセンサー」への回帰と言えるかもしれません。
最近では、一部のカメラ志向ユーザーの間で「高画素化の限界」が指摘され始めており、画素数よりも実用的な画質やレスポンスを重視する声も強まっています。ソニーがこうした声に応える形で、あえて“数値に見えない画質向上”を目指しているのだとすれば、これは大きな方針転換とも言えるでしょう。
Xperiaが目指すべきカメラの未来とは
ここ数年、スマートフォン業界では「100MP超え」がトレンドとなり、カタログスペック上の“インパクト”を重視した機種が目立ってきました。しかし、ソニーがこのタイミングで「画素数に頼らない方向性」を示したとすれば、それは画質や表現力といった本質的なカメラ体験への回帰とも受け取れます。
Xperia 1 VIIIは、Xperiaブランドの進化を象徴する重要な一台となるかもしれません。正式発表はまだ先ですが、今後の続報にも注目が集まりそうです。