
Dimensityシリーズに大型アップデートの兆し
MediaTekが次に投入するフラッグシップモバイルプロセッサ「Dimensity 9500」が、従来の枠を超える進化を遂げる可能性があるというリーク情報が浮上しています。情報筋によると、この新型チップセットはArmの最新技術を採用し、同社のハイエンド製品群を一新することになりそうです。
現在、MediaTekの最上位モデルは「Dimensity 9400+」で、ArmのCortex-X925コアを搭載しています。このX925は前世代のCortex-X4と比べて最大36%の性能向上を実現しているとされ、非常に高い評価を受けてきました。
新たな「スーパーコア」を搭載?
次期「Dimensity 9500」は、そのX925の後継とみられる「Cortex-X1025(仮称)」を初採用する見込みです。この新コアは、Armが提供するv9アーキテクチャの最新バージョンに基づいており、さらなる性能向上が期待されています。

このコアの進化により、「Dimensity 9500」はプロセッサ全体としても飛躍的に性能を高め、現行モデルを大きく上回る処理能力を実現する可能性があります。
GPUも刷新か
GPUにも注目です。「Dimensity 9500」は、MediaTek独自の「Immortalis G925」の後継となる新世代GPUを搭載する初のチップセットとなる可能性があり、グラフィックス性能やAI処理能力の向上にも期待が集まっています。
プレミアムAndroid端末に搭載予定
このDimensity 9500は、Oppo Find X9、Vivo X300、Honor Magic8 Miniといった次世代フラッグシップモデルへの採用がすでに噂されています。これらの端末は、2025年第3四半期に登場が見込まれており、同時期に投入されるであろうSnapdragon 8 Elite 2搭載機――たとえばOnePlus 15、Xiaomi 16 Pro、Realme GT 8 Proなど――との真っ向勝負が予想されます。
最先端SoC競争の行方は
スマートフォン向けSoC市場は、これまでQualcommが強い影響力を持っていましたが、ここに来てMediaTekが高性能なDimensityシリーズで急速に存在感を増しています。もしDimensity 9500が予想通りのスペックで登場すれば、フラッグシップ市場の勢力図が大きく塗り替わる可能性もあるでしょう。
今後の正式発表と、実機での性能検証に注目が集まります。