
ソニーモバイルが先日発表、6月5日に国内リリースする新型フラッグシップモデル、Xperia 1 VII。
国内では前モデル同様、ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアとSIMフリー版(メーカー直販モデル)が展開されますが、今回、それぞれのバージョンの売れ行きを占う上で興味深い事実が明らかになりました。
Xperia 1シリーズのキャリア版シェアは縮小の一途
以下は当サイトへの過去1週間のアクセスデータを基にした、Xperia 1シリーズのキャリア・SIMフリー版ごとのシェア(比率)。

まず最初に目につくのはXperia 1シリーズのau版のシェアが初代と比べると1/3程度まで落ち込んでいるという点です。
一方、Xperia 1シリーズが国内で正式に「SIMフリー版」あるいは「メーカー直販モデル」として展開され始めたのはXperia 1 IIからですが、基本的には右肩上がりでシェアを拡大。
SIMフリー版とドコモ版のシェアは前モデルのXperia 1 VIで逆転し、さらにSIMフリー版は全体のシェアの半分近くにまで拡大しています。
なお、Xperia 1シリーズのSIMフリーモデルは昔はキャリア版モデルよりもかなり遅れて発売されていましたが、世代を重ねるごとにこのリリーズ時期のギャップは狭くなっていました。
そして昨年のXperia 1 VIではSIMフリー版とキャリア版のリリース間隔は2週間になり、今年のXperia 1 VIIではとうとう同日発売となりました。
よって、今回のXperia 1 VIIはリリースタイミングという点でもSIMフリー版にハンディはなく、互角。その結果、基本的には価格が選択基準の大部分を占めるという事になりそうです。
価格面でもキャリア版は圧倒的不利
Xperia 1 VIIの国内モデルの各キャリア、SIMフリーモデルの価格はこちらでまとめた通りですが、毎回のことながら、最安はやはりSIMフリー版です。
さらに今回は端末本体価格、2年返却の際の実質負担額の両方でドコモ版が最も高くなっており、3つのキャリア版の中で最もシェアの縮小が大きくなりそうな情勢となっています。
キャリア版とSIMフリー版の同日発売、そして価格面での差などを考慮すると、今回のXperia 1 VIIは過去モデルにも増してキャリア版を買う意味がなくなっているのは確実。
状況から推測すると、Xperia 1 VIIのSIMフリー版のシェアは簡単に50%を超えてくるような気がします。