Xperia 1 VIIの再起動や文鎮化の不具合、国内版や初期ロットで発生率が高い傾向?

ソニーの最新フラッグシップモデル「Xperia 1 VII」に関する不具合が引き続き話題となっています。すでに国内外で販売が停止されるなど、異例の事態となっている中、ユーザーによる自主的な調査から、不具合の発生状況に関する新たな傾向が浮かび上がってきました。

アンケートから見えた「文鎮化率」 国内ユーザーの約3割が経験?

X(旧Twitter)上で実施されたあるアンケートによると、Xperia 1 VIIのユーザーのうち、およそ31%が「文鎮化(電源が入らなくなる現象)」を経験したと回答。さらに「文鎮化まではいかないが、頻繁な再起動などの不具合が出ている」という回答も加えると、過半数以上のユーザーが何らかのトラブルを経験していることが明らかになりました。

このアンケートを実施したのは、自身も文鎮化の被害に遭っているというXユーザー「元昭和のエンジニア」さん。不具合報告の信憑性はもちろん、回答者のバイアス(問題が起きている人が回答しやすい)もあるものの、それを踏まえても極めて高い発生率といえます。

IMEI番号に共通点、初期ロットに集中か?

さらに注目すべきは、文鎮化していない端末のIMEI番号に共通点が見られたという点です。アンケートに寄せられた「正常に動作している個体」のIMEI番号は、いずれも「4001番台」以降に集中しており、逆に初期ロット(4000番台未満)では不具合の報告が多く見られました。

このことから、Xperia 1 VIIにおける深刻な不具合は、製造初期のロットに集中している可能性が高いと考えられます。

欧州での発生率は低め?その理由とは

一方で、海外、特に欧州における不具合報告は比較的少ない印象です。Reddit上のXperiaユーザーコミュニティでも、日本や台湾に比べて再起動ループや文鎮化に関する書き込みは少数派。以前、欧州での不具合発生率は7.5%程度との推定が報じられましたが、これが事実ならば、日本国内での状況とは対照的です。

その背景には、出荷時期の違いがあるかもしれません。欧州では6月上旬が発売予定日とされていたものの、予約が突然キャンセルされたり、出荷が遅れたりするケースが相次ぎました。実際にユーザーの手元に端末が届き始めたのは6月下旬以降とされており、初期ロットの流通が抑えられていた可能性があります。

台湾でも深刻な状況、グローバルでばらつき

また、台湾では日本よりも早い5月末にXperia 1 VIIが発売されており、現地ユーザーからは日本以上に深刻な不具合の報告が相次いでいます。これも初期ロットに不具合が集中している証拠の一つと考えられます。

これらを総合すると、ソニーが欧州での販売を意図的に遅らせた背景には、初期ロットに関する技術的問題の兆候を把握していた可能性も否定できません。

今後の対応と再発防止への期待

現在、ソニーは国内外でXperia 1 VIIの販売を停止しており、原因の調査および対応策の検討を進めているとしています。特に欧州市場向けには、「一部の製品ロットに限定された問題である可能性がある」との公式声明も発表されており、こうした分析結果と一致しています。

ユーザーとしては、今後の正式な原因説明と、端末の無償交換や返金を含む誠実な対応に期待したいところです。そして、フラッグシップモデルとしての信頼回復に向けて、ソニーがどのような手を打つのかに注目が集まります。

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XperiaXperia 1 VII不具合・バグ
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