Xperia 1 VIIのCPU性能、ライバル機種より1割程度劣る可能性大 ベンチマーク比較で判明

ソニーモバイルが先日正式発表したフラッグシップモデル「Xperia 1 VII」。
国内での発売は6月上旬を予定していますが、それに先駆けて各種ベンチマークデータが続々と公開されています。

その中でも注目されているのが、最新SoC「Snapdragon 8 Gen 4 Elite for Galaxy(仮称)」を搭載したライバル機種「Galaxy S25 Ultra」とのCPU性能比較です。

ベンチマーク結果:Xperia 1 VIIはGalaxy S25 Ultraに及ばず?

以下はXperia 1 VII(左)とGalaxy S25 Ultra(右)のGeekbench 6におけるCPUベンチマークスコア。

一瞥しただけでもXperia 1 VIIのマルチコアスコアが8000~9000ポイント台なのに対し、Galaxy S25 Ultraのスコアは9000~10000ポイント台なのが分かります。また、Xperia 1 VIIにはまだ1万ポイント超えのスコアがないのも気になります。

そして両スコアの平均値を算出すると:

モデルシングルコア平均マルチコア平均
Xperia 1 VII2938.58620.4
Galaxy S25 Ultra2971.49680.4

シングルコアのスコアに関しては、Xperia 1 VIIとGalaxy S25 Ultraの差は約1%と誤差の範囲内といえるレベルです。

しかし、マルチコアスコアでは平均で1,000ポイント以上の差があり、Galaxy S25 Ultraの方が約12%高い結果となっています。

実際のスコア分布を見ても、Galaxy S25 Ultraはほとんどの個体でマルチコアスコアが9,000~10,000台に達しており、1万ポイント超えも複数確認されています。一方、Xperia 1 VIIでは1万ポイントを超えるスコアは今のところ見られていません。

クロックアップSoC搭載でも、Xperiaは不調?

Galaxy S25 Ultraに搭載されているのは、通常版よりも若干クロックアップされた「Snapdragon 8 Gen 4 Elite for Galaxy」。これは前世代機でも採用されていた方式であり、Galaxy S24 UltraやS23 Ultraでも同様でした。

しかし、過去のXperia 1シリーズでは、Galaxy S Ultraシリーズに対してベンチマークで明確な差が出るようなケースはほとんどなく、今回のXperia 1 VIIで見られるスコア差はやや異例です。

現時点では、Xperia 1 VIIのスコアが全体的にやや低めとなっている原因は不明ですが、ベンチマーク実行時の発熱制御(サーマルスロットリング)や、チューニング方針の違いが影響している可能性も考えられます。

今後、製品版のソフトウェアアップデートや最適化によって、スコアが改善される可能性もありますが、発売前の段階でこれだけ明確な差が出ているという点は、ハイエンド機種として少々気になる材料といえるでしょう。

ソニーモバイルが先日正式発表した最新フラッグシップモデル「Xperia 1 VII」。

6月上旬の国内発売まではまだ少し時間がありますが、すでにベンチマークスコアのデータはかなりの数が集まってきていますが、その結果、このXperia 1 VIIのベンチマーク上のCPU性能がライバル機種よりも若干劣る可能性が出てきました。

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