Qualcomm、次世代ウェアラブル向け「Snapdragon W5+ Gen 2/W5 Gen 2」を発表 衛星通信に対応

ウェアラブル初の衛星通信サポート

Qualcommは8月21日、最新のウェアラブル向けプラットフォーム「Snapdragon W5+ Gen 2」と「Snapdragon W5 Gen 2」を発表しました。この発表はGoogleの「Made by Google」イベントに合わせて行われ、同時に新型スマートウォッチ「Pixel Watch 4」も公開されています。

最大の特徴は、Skyloのナローバンド非地上ネットワーク(NTN)を活用した衛星通信機能を初めて統合した点です。これにより、モバイルネットワークやWi-Fiが届かない場所でも緊急メッセージの送受信が可能になります。アウトドアや登山、海外旅行といった場面で心強い安全機能となりそうです。

柔軟な設計と省電力性

Snapdragon W5+ Gen 2には低消費電力のコプロセッサーが搭載されており、W5 Gen 2はそれを省いた構成になっています。これにより、メーカーは製品設計の自由度を確保しつつ、バッテリー寿命の最適化を図ることができます。

両モデルとも4nmプロセスのSoCを採用し、GPS精度を最大50%向上させる「Location Machine Learning 3.0」を搭載。また、新しいRFフロントエンドを導入することで部品サイズと消費電力を約20%削減し、より薄型でスタイリッシュなデザインや長時間駆動を実現できるとしています。

Pixel Watch 4に初搭載

「Snapdragon W5 Gen 2」を最初に採用する製品はGoogleの「Pixel Watch 4」です。最新のWear OS 6と組み合わせることで、高いパフォーマンスと電力効率を維持しつつ、マルチデバイス間でのシームレスな体験を提供します。

QualcommはGoogle、そしてSkyloとの協業を通じて、衛星通信をスマートフォンだけでなくウェアラブルにも拡張する狙いを明確にしました。通信環境に左右されない安全性や利便性が加わることで、スマートウォッチの価値はこれまで以上に高まっていくといえそうです。

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