MediaTekの新チップ「Dimensity 9400e」がSnapdragonを圧倒 公式ベンチマークで明らかに

MediaTek(メディアテック)が先週発表した最新チップセット「Dimensity 9400e」が、早くも話題を集めています。ミドルハイ〜ハイエンド帯のスマートフォン向けに位置づけられているこの新型チップは、Qualcomm(クアルコム)のSnapdragon 8s Gen 4や8 Gen 3と直接比較され、CPU・GPUともに優れた性能を示しました。


価格を抑えた「プレミアム志向」チップ

Dimensity 9400eは、MediaTekが「手頃な価格で高性能を提供する」として展開するプレミアムラインの一員。性能帯としては、Snapdragon 8s Gen 4のライバルという立ち位置ですが、実際のベンチマーク結果を見る限り、その差は「ライバル」という言葉では片づけられないほどです。


Geekbenchのマルチコア性能で大差をつける

MediaTekが公式に公開したGeekbench 6.2でのマルチコアスコアによると、Dimensity 9400eは8,000点を記録。一方、Snapdragon 8s Gen 4の平均スコアはおよそ7,300点であり、およそ10%近い差をつけて圧勝しています。なお、シングルコアのスコアは今回発表されていません。


GPU性能ではさらに大きな開き

GPUのベンチマーク結果では、さらに顕著な差が見られました。GFXBenchの「Aztec Ruins Vulkan(1440p)」において、Dimensity 9400eは99fpsを記録。対するSnapdragon 8s Gen 4は最大77fpsにとどまり、その差は約28.5%と圧倒的です。

この差は、ハイエンドゲームや高精細な映像処理を重視するユーザーにとって、非常に大きな魅力となるでしょう。


実機搭載はOnePlus Ace 5 Racing Editionから

こうしたベンチマーク結果はあくまでMediaTekの公式発表によるものであり、実際の使用感は今後の実機レビューを待つ必要があります。しかし、初の搭載機となる予定の「OnePlus Ace 5 Racing Edition」は今週中にも正式発表される見込みで、間もなく実際のパフォーマンスが明らかになるでしょう。

なお、今回のベンチマークではSnapdragon 8s Gen 4だけでなく、上位の8 Gen 3と比較しても優位性があることが示唆されており、コストパフォーマンスの面でもDimensity 9400eは非常に有望な選択肢となりそうです。


MediaTekはこれまで、コスト重視のチップでシェアを拡大してきましたが、ここにきて性能面でも本格的にQualcommに挑む姿勢を鮮明にしています。Dimensity 9400eは「安くてそこそこ」ではなく、「手頃で高性能」を体現するチップとなるかもしれません。

ソース

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