最新データ公開、Android 15の存在感はまだ薄い
Googleが最新のAndroidバージョン別シェアデータを発表しましたが、Android 15の普及状況は芳しくないようです。発表によると、Android 15がインストールされている端末は全体のわずか4.5%にとどまっています。昨年9月に正式リリースされたにもかかわらず、依然として過去のバージョンが圧倒的なシェアを占めています。
なお、今回のデータは2025年4月1日時点のものであり、Samsungの一部機種向けに「One UI 7」が配信される前の数字となっています。もし配信後のデータであれば、Android 15の比率は若干変動していた可能性もあります。
Android 14が最多シェア、旧バージョンも健在

データによれば、現在最も多くの端末で使用されているのはAndroid 14で、シェアは27.4%に達しています。次いで、Android 13が16.8%、Android 11が15.9%、Android 12が12.8%、Android 10が10.2%、そしてAndroid 9 Pieが5.8%と続きます。これらすべてのバージョンが、Android 15のシェアを上回っている状況です。
古いバージョンも一定数残存
さらに興味深いのは、Android 8.0/8.1 Oreoや、Android 7.0/7.1 Nougat、Android 6 Marshmallowなど、かなり古いバージョンも未だに一部端末で使われている点です。ただし、これらの古いOSはいずれもシェア3%未満にとどまっており、Android 5 LollipopおよびAndroid 4.4 KitKatに至っては、わずか0.1%程度しか使用されていません。
今後に向けた展望
なお、Googleは次期バージョンとなるAndroid 16を、早ければ6月初旬にもPixel端末向けに提供開始する予定です。現在、Googleがこのようなバージョン別データを公開する頻度は年に1〜2回程度に減っていますが、次回の発表時にはAndroid 16も統計に加わることになりそうです。
スマートフォン市場の多様化やアップデートの提供タイミングが異なる現状を考えると、最新バージョンがすぐに広く普及するのは難しい状況が続きそうです。とはいえ、今後の動向に注目したいところです。